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受け入れの方法とスキル 第4段階  その3

 「数えて遊ぶ」を終わりにして「分けて遊ぶ」を始めます。2時間目は、まだ、続きます。みーちゃんは、最後にはアイロンビーズをしてもいいことになっています。

 伊藤先生は、みーちゃん、そうちゃん、トクさんの3人の前にプラスチックのおもちゃがたくさん入ったカゴを置きます。

先生「次は、いろんなものを分けて遊ぶよ。」

3人は、早くもカゴに手を伸ばしています。

先生「もう、触ってるけど、先生はまだルールを言ってませんよ。」

 そうちゃんとトクさんは、すぐに手を引込めました。みーちゃんは、カゴの中の、リンゴや大根のおもちゃを出し始めています。

先生「みーちゃんは、早くしたいんだね(「共感」)ちょっとだけ待って
  ね。やり方を聞かないと、出すだけになってしまうからね(「覚え
  て」)。」

伊藤先生は、みーちゃんの手を押さえて、やめるように知らせました。

野菜と果物は、似ている

先生「この間、野菜と果物の勉強したね。」

そう「した。白菜、きゅうり。」

トク「リンゴ、バナナを習った。」

先生「今日は、そこのカゴにおもちゃの野菜と果物をたくさん入れておいた
  から、それを2つに分けます(「覚えて」)。分かった?野菜は右に、
  果物は左に置いてください。分かった人?」

 3人は、返事をして分け始めました。そうちゃんとトクさんはすぐでき、また。でも、みーちゃんは、ゆっくり考えながらやっています。

先生「トクさんとそうちゃんは、もうできたのね。じゃ、先生はみーちゃん
  と続きをするから、2人は、野菜を好きなものと嫌いなものに分けてく
  ださい。果物も同じように好きなものと嫌いなもの分けてね。それが終
  わったら、好きな果物と野菜の中から2つ選らんで、お絵かきしてくだ
  さい。わかった人?」

二人「はーい。なんで書くの?」

先生「ちゃんと質問できて偉いね(「共感」)色鉛筆を、使ってくださ
  い。」

 二人は、早速、「好き」と「嫌い」に分け始めました。伊藤先生とみーちゃんは、続きを始めます。

先生「今、みーちゃんが持っている赤いのが、野菜か果物か迷っているだね
  (「共感」)。それは、なに?」

みー「いちご?トマト?」

先生「おいしそうだし、イチゴに近いから果物かな?でも、トマトみたいだ
  だから野菜かなと迷っているんだね(「想像」)。それはね、ミニトマ
  トというんだよ(「覚えて」)。」

みー「ミニトマト?」

先生「そう、小さいトマト、ミニトマトというだ(「共感」)。つまりトマ
  トとの仲間だね(「覚えて」)。」

みー「トマトの仲間。」

先生「そう。だから、そのミニトマトは野菜かな?それとも、果物かな?ど
  ちらでしょう?」

みー「野菜。」

先生「正解(「共感」)。じゃ、右に置きますか?左に置きますか?どちら
  に置くのが正解ですか?」

みー「右に置く。」

先生「ピンポン。正解です(「共感」)。みーちゃん、分かって分かってき
  たね。じゃ次は、これが野菜か果物か考えようか?」

ピーマンは、野菜

 そういって、伊藤先生は「ピーマン」を取り上げました。このようにして伊藤先生に教えてもらいながら、みーちゃんは、野菜と果物を分け終えることができました。

 そこに、お絵かきまで終えたそうちゃんとトクさんが合流して、次は、「三角」と「まる」と「四角」のタイルを3つに分ける勉強を始めました。
 みーちゃんは、初めに決めていたように、ここで終わりです。果物と野菜の分類を頑張ったので、アイロンビーズを始めます。
 アイロンビーズセットを自分の遊びコーナーから持ってきたミーちゃんは、楽しそうに必要な色のビーズを集め始めました。今日の作るのは「イチゴ」です。

本好きです。本を買います。余暇のための本ではなく、勉強のための本を買います。よろしくお願いします。