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揺禅至柔気功 その9 「左右割り」

 「割り」の3つ目は「左右割り」です。これは。、お臍を境にした胴体の上部と下部を別々に動かすことが目的です。素早く横に動くことに繫がると考えています。先崎先生は「胴体に3つの玉があって、真ん中の玉の上を下の玉と上の玉が滑らかに動くように、動かしましょう」と言っておられました。

一番上の玉と一番下の玉が左右に自由自在に動く

1.正しい足の位置(外側が平行)と正しい立ち方(Jライン)を再確認しながら、上下割りで動かしていた手を、滑らかにお臍の前に持ってきます。そして、丹田を前回りに回しながら、両腕(手は基本の形)を自転車を漕ぐように前回しに回します。

丹田を回しすのに合わせて、両腕を回す

 これは、これから行う左右割りのときに、丹田と腕が同調するための準備運動です。だから、あくまでも、手を回すのではなく丹田を前回りに動かしているのに、手が同調して動く感じです。しかし、初心者で難しいときは、手が丹田を先導してもいいでしょう。上達してきたら、丹田先行にしましょう。

2.左手が上、左手が下になったときに、回転を止めます。左手がやや胸から離れ、右手がややお腹に近づけた状態にします(自然にやれば、そのように、止まっているはずです)。

左手がやや前、右手が腹寄り

3.肩の横のラインと腰の横のラインを決して傾けることなく、左肘を左の方に右手を右の方に引きながら、胴体の上下を左右に割って行きます。体がSの字になるような感じがします。

人形では、肩や腰のラインが崩れていますが、実際は平行移動

4.次に、肩の横のラインと腰の横のラインが決して傾けることなく、左手を右の方に押し、右手を左の方に押し出しながら、胴体の上下を左右に割って行きます。体が、逆Sの字になります。

肩や腰のラインは平行

5.この2つを、交互に滑らかにできるように行います。上手にできるようになったら、指先や肘の先を限界まで左右に引いてみたり、左右に(外側に)押し出してみると、より効果が高まります。その時も、肩の横のラインと腰の横のラインが、決して傾むかないように注意しましょう。

限界まで引く 人形は表現の限界で
肩の平行が崩れている(こうなってはダメ)

6.左手上の「左右割り」がうまくできるようになったら、また丹田回しの戻ります。今度は、丹田は後ろ回しに回します。ては、それに同調して自転車の後ろこぎになります。そして、今度は右手を上(やや前)左手を下(ややお腹寄り)に止めて、反対の左右割りを行います。

7.ある程度繰り返して、左右割りができるようになったら、最後に、もう一度、正しい足の位置(外側が平行)と正しい立ち方(Jライン)を確認しなおして止まります。
 そして、両手を前に垂らし両手とも左に振り丹田を反対に振りながらら、先程の左右割りを行います。両足は、両手と反対の方にやや折れ曲がります。個と個も、丹田が先行であることを意識しましょう(初心者は、手が千先行でもいいでしょう)。

両手は左に、丹田は右に

8.次に、両手を右に振って丹田を反対に振り、左右割りを続けます。これを滑らかに行います。両手は、柳が揺れるように軽くなびく感じになります。

両手は右へ、丹田は左へ

 私が書いているのは、旧式アクティクラブで教えてもらったことですが、先崎先生のお弟子さんたちが新アクティクラブを創設して教えておられます。興味のある方は、見学を申し込んででみてください。

 


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やまと たける
本好きです。本を買います。余暇のための本ではなく、勉強のための本を買います。よろしくお願いします。