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立禅 その3  私なりの立禅のやり方    按(アン)式 

 掤式に続く、立禅の第3型であるに按式ついて書いていきます。書き方は、1回目の呼吸をしながら、次の型に移り、次のその型のまま更に2回呼吸を行う方法(現在、私が仕事前に日常的に行っている簡易的な方法)で書いていきます(本当は、呼吸を十回程度するくらいやった方がいい)。
 参考として、体が固まって「居着く」ことがないように、型は継続しながら、呼吸に合わせて緩やかに動く方法も書いておきます。

⑴掤式から、手の形をそのまま腕を下げてきます。掌は、徐々に上に向いていてきます。この時の呼吸は、自然呼吸でいいでしょう。

手に気が溜まっている

⑵手が臍前まできたら、掌に残っている気を捨てるように腕を両脇にたらします。

⑶息を頭の後ろから吸いながら、また⑵の形に腕と掌を戻し、しばらく掌に気を溜めます。気が溜まったら、こぼさないように胸前にまでもってきます。

気をこぼさない

⑷胸前まで腕が上がったら、掌を手前にひっくり返してから、その掌を前に向けます。手を緩や広げ(両掌で、やや離れたハートをつくる)前に押し出す準備をします。

⑸息を吐きながら「し」パイプに送って丹田を持ち上げつつ、緩やかに広げた両手(離れたハート型)を前に押していきます。肘を下に向けておくことが、ポイントです。

按式の最善のポジションを探すため手順です

 どこまで押すかですが、肘が伸び切らないところまでです。でも、肘が曲がり過ぎるのもだめです。要は、相手を1番強く打てるところ(肘の状態)まで押すということです。

 慣れてきて、按式の自分にとっての最善のポジションが分かってきてら、掤式から手をひっくり返して、いきなり按式にしてもいいでしょう。

緩やかなハート。この形で押していく

⑹あとは、渾元式のとき同じように、按式の型を維持したまま足から頭の後ろを通って頭を超えて空気を吸い、おでこから空気を内側の「し」型パイプに吐いてそのカーブを押し上げる力を使って、丹田を上に持ち上げます。
 その後、丹田を持ち上げたまま緩やかに「し」型パイプの先から空気を全部履き切ります。

⑺以上のことを2回繰り返したら、次の方に移っていきまます(時間があれば、10回くらい繰り返しましょう)。

【参考】立禅で「いつく」(体が固まって、知らずしらずの内に力が入ってしまう状態。これは、実際に戦う場面では動けなくなるので良くない)ことがないように、「しんどく感じる人」「固まっているな」「力が抜けないな」という人は、次のように、緩やかに動きながら「按式」をやりましょう。

 1.⑶で呼吸を吸う時、緩やかに按の腕をうしろに引きながら(やや重心
   が踵にかかる)息を吸って行く。
 2.「し」型パイプに息を吐いて丹田を持ち上げる時、それに同調させな
   がら、腕の按の最適の場所に戻して行く(重心はつま先の方に移って
   いく)。

ややかかと重心から、ややつま先重心へ

 3.2回ともこのようにしてもいいし、1回だけしてもいい。
 4.10回もするときは、最初の2,3回は、このように緩やかに動きながらや
   って、その後は静止するようにしてもいい。疲れたら、このように動
   くという方式でもいい。

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やまと たける
本好きです。本を買います。余暇のための本ではなく、勉強のための本を買います。よろしくお願いします。