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半熟日和

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“未熟で、ままならない日々を書く”。毎日書いている400字以上のnoteをまとめています。現在は土日祝日を除く週日更新です。800本を機に「毎日note」から「半熟日和」にマガジ…
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2022年8月の記事一覧

短くささやかな、逃避行のような。

「サボり」をした記憶が、あまりない。講義やバイトに足を運ばないとか、文化祭の準備を無断で休むとか、そういうの。むしろ代返したり、不在の人の代わりに右往左往していたことの方が多いかもしれない。 まじめだからとか、責任感があるとか、そういうのよりも、ビビりの要素が大きいとおもう。サボろうとした瞬間を誰かに見られたらどうしよう、告げ口されたらどうしようとか。何かに怯えて、軽やかさなんて全然なかった。 「サボり」の記憶、のようなもので、思い浮かぶのはマクドナルドの映像。社会人2年

あつまれることの、いとおしさ。

ある人から、かつての学友と20年以上、年に1回集まっているという話を聞いたことがある。なんでも、いわゆるクラスや部活動の同窓会とはまた違った、特別組織化されたわけでもない有志の集まりだという。 その人は学生時代にバイトしていた、児童書の出版社の上司だった。どんな流れでそんな話になったのかは朧気だ。 ただ、「そんなコンスタントに、長く集まれるのってすごいなぁ。幹事とかどうしているんだろう?」と驚いたことを覚えている。自分が割と幹事役を担当することが多かったから、そんなに長い

お気に入りの、みんフォト。

noteを書いているときに悩むことといえば? 中身やタイトルもそうですが、ヘッダー画像があるんじゃないでしょうか。そこで大変お世話になってるのが『みんなのフォトギャラリー』(みんフォト)。 イラストを見るのが好きなので、結構みんフォトはよく検索しています。「このイラストをヘッダー画像にするために、note書きたいなぁ」と思うこともあったり。 毎日書いてヘッダー画像を設定していると、自然とお気に入りのクリエイターさんが存在するようになりました。というわけで今回はほんの一部で

微睡みまくった一日。

note、とりあえず書けた! 公開しよう。緑色の「公開設定」をタップし、ハッシュタグを設定……。 はっと気づいたら、浴槽のなか。湯船につかりながらうたた寝をしていた。「お風呂が沸きました」とアナウンスしてくれる給湯器に表示された時間を確認すると、10分ほど経過している。 この短い時間に、毎日noteを書く夢を見ていたようだ。何を書いていたんだろう、となんとか頑張って思い出そうと試みる。結局思い出せなかった。何だったら過去書いたことのあるものを書いていたような気さえする。

不本意な4分間の護衛。

電車の中で、思わず大声を上げそうになった。 鞄にでっかい虫がくっついている。乗り換えるためのたった1~2分くらいの間に。気づいたときにはすでに電車は出発していた。 あいにく、電車内でひとり。「虫虫虫虫!!!」と、このパニックを分かち合える相手はいない。出かけた悲鳴は、すぐに喉の奥へと飲み込まれていった。そうか、縋れる相手がいないとこんなにも自分は冷静なんだ。いや、冷静にならざるを得ないのか。 ほんとうは、車内で鞄を振りかざしてしまいたい。暴れたい。けどそれは、得策ではな

「で」の有無だけなの。

「どっちでもいいです!」 ああっ! ひゅー、ズドン。落とし穴に落ちてしまった。そんなに深くはないけれど、這い上がる気力が湧かない。 ちょっとした、メッセージアプリ内のやり取り。「AとBで悩んでいるんですけど、どっちがいいですかね?」といった内容の質問、その返事だった。 相手からすると、たぶん「どっちの選択肢でも問題ありませんよ〜! どっち選んでいただいても、文句はありませんよ〜!」という意思表示だ。わかってる。わかってるんだけど、なんなんだろう、このモヤモヤは。萎えて

あと28ポイント。

気分転換も兼ねて、急遽昼休みにあたる時間に移動し、行きつけのカフェでリモートワークをすることにした。家の中で悶々としていては埒が明かないとおもって。 いつものあんバターサンドと、ホットのソイラテを注文する。 運んでくれるとのことなので、席でノートパソコンを立ち上げつつドリンクなどが届くのを待つ。 このお店には、もう数えきれないほど来ている。 顔なじみになった店員さんに、専用のアプリのインストールを勧められた。チャージすると、そのアプリから支払いが可能。このアプリを提示

目覚めて肩こり。

朝、目覚めたら嫌な感じがした。起き上がって確信する。首が痛い、というより凝っている。 いつもとおなじ枕、いつもとおなじ体勢なのに……。何だったら、寝る直前、布団の中で本も読まなかったのに。眠っている間に大暴れでもしたんだろうか? 困るのは、今日は一日デスクワークということ。ノートパソコンと向き合う一日。それだけでも目や肩、首に負担はあるというのに。ただでさえ集中力がないのに! 頭をゆっくり左右に曲げたり、肩を回したりしながらリビングへ向かう。外出前の母に、「起きたら首が

テーマの枯渇、定点観測の時間。

「今日のテーマをどうしようか、考えていたんですけど……」 コーチングの練習あるあるだと思うのだが、自分がクライアント役に回った時、よく起こるのがセッションテーマの枯渇だ。月に何度かこの役をすると、どうしても「今日はこれについて話したい!」が出にくくなる。 対応策はある。コーチ役を変えて同じテーマにしてみたり、最近心が動いたこと、たとえばテレビを観ていた時にモヤッとしたこと、ワクワクしたこと、妙に頭に残っている誰かの言葉とか。とにかくその場、その瞬間に湧いてくるものを口にす

パンプスの痛みなんて。

帰宅して、黒いパンプスとフットカバーを脱ぐと、足の小指が赤くなっていた。力を入れて、足の指全部をグッパーすると、伸びた感覚に開放感を覚える。 会社帰り、後輩2人とラーメンを食べた後、2駅分歩いた。時間でいうと15分ほど。正直足が浮腫みはじめていて、すでにちょっと痛かったし、気温は涼しいけど湿気がすごくてベタベタしている。クーラーの効いた場所へすぐ向かいたい気持ちでもあった。 けど、ラーメン屋ではみんな黙々と麺をすすり、スープを飲み、短い滞在時間ですぐに店を出た。なんとなく

きっかけのエッセイ、エッセイのきっかけ。

「エッセイっておもしろいんだ!」と知ったのは、音楽家で俳優である星野源さんのエッセイ集『そして生活はつづく』だった。それを読むきっかけは、妹だった。 大学に通うため、一人暮らしをしていた妹が帰省していたときだ。たぶん夏。実家のダイニングテーブルに、ブックカバーがかけられた文庫本が置いてあった。妹のものだとおもったのは、そこが彼女の席だったから。 妹は、少なくともわたしより本を読むほうではなかった。だから、本が置いてあること自体が意外で、興味が湧く。 「この本、A(妹)の

四角読み。

夏休みの心残りのひとつが、読書があまりできなかったことだ。 いつぞやのAmazonの段ボールにうずたかく積まれた未読の本を見ると、なんとも言えない気持ちになる。いかんいかん。 とはいえ今週の水曜日に終わりを迎えた夏休みのあと、2回の仕事日を経て、すぐに土曜日に。この日を迎えるにあたり、なにがなんでも本を読む日にしたいと決意していた。 問題は、どの本を読むか。こういうとき2つ以上のものを併せて読む、「併読」をしたいといつも試みるのだけれど、あまりうまくいった例しがなかった

おなじ時間、おなじ場所。

昨日から引き続き、なんとなく「習慣」について考えている。 件の感染症が出現してから、2年以上が経過した。たくさんあった変化のひとつに、電車に乗る回数減少がある。 通勤時、週に5回は乗っていたのが、いまは2~3回くらい。 この回数が減ったことに比例して、うっかり忘れてしまうことが増えたのがいくつかの習慣だ。 たとえば、言語学習アプリ『Duolingo』。昨日も少し触れたけれど。週日、少なくとも1日1回、レッスンをクリアするタイミングは、すべて朝電車に乗った直後で、そうい

お助けアイテムがないから、たぶん毎日書けている。

『Duolingo』という英語学習アプリがある。1回3~5分ほどで終わるレッスンをクリアすると連続記録が更新されるのだが、今日で最長連続記録が906日だった。2年半弱といったところ。 とはいえ、毎日きちんとレッスンをしてきたかというと答えは否。白状すると、昨日と一昨日はアプリを開きもしなかった。 それでも連続記録が更新されるのは、お助けアイテムのおかげだ。「連続フリーズ」といって、レッスンを1日休んでも、連続記録をキープしてくれる。課金して手に入れることはもちろん、レッス