目覚めて肩こり。

朝、目覚めたら嫌な感じがした。起き上がって確信する。首が痛い、というより凝っている。

いつもとおなじ枕、いつもとおなじ体勢なのに……。何だったら、寝る直前、布団の中で本も読まなかったのに。眠っている間に大暴れでもしたんだろうか？

困るのは、今日は一日デスクワークということ。ノートパソコンと向き合う一日。それだけでも目や肩、首に負担はあるというのに。ただでさえ集中力がないのに！

頭をゆっくり左右に曲げたり、肩を回したりしながらリビングへ向かう。外出前の母に、「起きたら首がすごい凝ってる……」と告げると、「あらまぁ」と心配はしてくれたけど、どこか他人事だった。逆の立場だったら、わたしも似たような反応をするだろう。

母のリアクションを見ると、わたしたちは血がつながっていようと、どこまでも他人だな、とおもう。わたしと母、それぞれの肩の凝り方やタイミングはちがう。寝る前のルーティーン、寝つきの良さもちがう。年齢も関係するだろうけど、それもまたちがいだ。

「親も兄弟も、結局他人だよね」と話したとき、「冷たい！」となじってきたのは誰だっただろう。

結局、顔を洗ったり、朝ごはんの準備をしていたら凝りは目覚めた瞬間より軽くなった。

冷蔵庫を開けると『ヤクルト1000』が３本、目に入る。「一時品薄状態が続いていたけど、ちょっと元に戻ってきたんですよね」。会社にやって来るヤクルトレディさんから、「じゃあ試しに」と購入したものだ。

全く商品にそんな効果はないんだけど、肩凝りが悪化しませんように！　と祈る気持ちで一気に飲んだ。おいしい以外の効果を感じるか感じないかも、またちがいだろう。

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読むと、自分と全く同じ感覚をもった人はどこにもいないんだなぁとおもいます。それを握っておくことが、ほんとうに大切なこと。