ZONE初のワークショップ「書く瞑想【写経】中のリラックス度を脳波デバイスで可視化する」を開催しました!
こんにちは。あなたの「ゾーンに入る」を可視化して「ととのう」をサポートするZONEです。
この度ZONEの初となるコラボワークショップを、アンバサダーであり、書作家の磨衣子さんと一緒に開催させていただきました!
磨衣子さんは日頃から「書く瞑想」として、写経のワークショップを開催されています。今回はそのワークショップでZONE取扱脳波デバイス「Zentopia」を使って、写経中の脳波・リラックス度を計測してみる試みです!
Zentopiaのグラフの見方おさらい
今回ご参加いただいた皆さまからは、予想通り「脳波って病院とか研究とか、敷居が高いイメージ」「何がわかるのかが、まずわからない」と当初よりお話いただいておりましたので、簡易脳波計の仕組みや計測画面をご紹介しました。
磨衣子さんにはすでにアンバサダーとして数々の脳波計での計測にご協力いただいており、過去の計測結果などをご紹介しました。
中でも、瞑想初心者のZONEの中の人と、定期的に瞑想を繰り返している磨衣子さんと、の比較はかなりわかりやすいかと思います。
※計測画面はmuseSです。museSは、公式アプリは英語のみの対応ですが、直感的に使いやすいUI/UXになっているので、慣れれば英語があまり得意でない方でもお使いいただけるかと思います。
プチ瞑想体験
さて、この日計測に使用した脳波デバイス「Zentopia」は元々はマインドフルネスのためのデバイスでもありますので、アプリ内に瞑想用の環境音などのコンテンツがたくさんあります。今回はそのコンテンツを使って、写経に入る前に、3分程度プチ瞑想体験をしてもらいました。下記はその測定画面です。
Aさん79、Cさん77と、お二人とも、深いリラックス値が出ている状態です。
特にCさんは、このお試し瞑想の時にその日一番のリラックス値が出たそうで、イベント終了後、嬉しそうに下記の内容をお話してくださいました。
ここで、簡易脳波計が算出する「集中度」や「リラックス度」について簡単にご説明すると、α波=リラックスしている時に出る、β波=集中しているときに出る……という脳科学の基本理論をベースに、デバイスメーカー各社が主観評価などを機械学習などを用いて、独自に算出しているものです。(アルゴリズムは各社非公開です)
ですので、デバイスごとの算出値に若干のクセがあります。
ZONEでは、脳波デバイスをご自身のマインドフルネスや教室で活用する場合、何度か使ってみて、自分の体感と数値の反応の相性を確認することをおすすめしています。
ZONEメンバーの間では、Zentopiaには他のデバイスに比べて、リラックスの数値が厳しめに出るデバイスだと、と時々話題になります。
一方で、瞑想やマインドフルネスをお仕事にされている、いわゆる「瞑想のプロ」達からは「Zentopiaや他のデバイスに比べて「ととのう」その先の、深い瞑想状態を数値化してくれる!」というフィードバックをいただくことが多いです。
皆さんにもぜひ、試してみて欲しいです!
墨磨り(10分)
ここからは本格的に書の世界へ。まずは墨磨りから。
実は、過去何度か磨衣子さんに計測していただいている中で「脳波計で計測するリラックス度」という観点では、写経に比べて墨磨きの方が高い数値が出る傾向がありました。
そこで今回も、墨磨りと写経を分けて計測しました。
グラフを見比べると、BさんとCさんのグラフはactiveにも振れつつ、calmやrelaxedを中心に推移しているように見えます。
一方でAさんは墨磨りスタート直後こそ少しactiveに振れたものの、そこからグッとrelaxへ。そしてなんと、ZONE関係者もなかなか出せないDeeply Relaxed(深いリラックス状態)も5%(17秒)出ています。
後から感想を伺うと「同じ動きを繰り返す(墨をぐるぐると回し続ける)という行為が、自分にとっては心を無にするためにプラスになった気がします」とのことでした。とてもリラックスされているんですね。
写経(70分)
さて、墨もすれたら、たっぷり時間をかけて「写経」をしていきます。
磨衣子さん直筆のお手本を用意してくださっているので、それを真似しながら書いていきます。このお手本が「見ているだけでうっとりする……!」と参加者様から大変好評でした。(お手本は全員分ご用意くださっているので、お持ち帰りいただけますよ)
もう初見で、グラフの状態が、お試し瞑想や墨磨りとは明らかに違うのがわかりますよね。(下にAさん、Bさん、Cさんの瞑想から写経までのグラフを並べた画像もありますので、そちらも見てみてください)計測時間が長いということもありますが、写経ではよりactive側に振れているように見えます。
磨衣子さん曰く「書いている間にたくさん雑念が湧いてくるけれど、それでも書き続ける。そのうちに心がととのってくるような感覚になるのです」とのことです。
写経、一度やってみるとわかるのですが、ただ文字を書くだけじゃないんです。筆と墨を使って濃淡や強弱をつける、一行に綺麗に文字が収まるように計算する、改行して紙を少し動かしたりする、掠れてきたら墨を付け直す、墨が少なくなったら墨をすり直す……。
想像以上にいろんなことに気を遣っているんです。
グラフを見ると、その状況を可視化されているような気もしますね。
まとめ
やはり写経は「浮かんでくる雑念を消して、今に集中する」という工程を何度も繰り返すことで、心を鍛えているのではないか?という仮説を立てられる結果となりました。
人間の集中力は20分程度しか続かない、なんて最近よく聞きますが(ポモドーロ・テクニック)それでも20分以上作業を続けなればいけない場面も多々あるかと思います。そういった場面で必要な、途切れた集中力を繋ぎ止めるような精神力を、写経では培うことができるのかもしれないですね。
単純に瞑想、と言っても、ひとくくりにはできないのではないだろうか、というのがZONEの見解です。
また、どの手法が合うのかも千差万別。今回も「音がほとんどしない環境だったのがよかった」という参加者の方もいれば「環境音などを聞きながらの方が集中できたかも」という方もいらっしゃいました。
集中できる環境というのは人それぞれなので、体感と測定値の両方をうまく使って、ご自身の集中できる環境が把握できていると、ここぞという時に最適な環境を選ぶことができそうですね。
(余談ですが、ZONEでは集中力を計測できるデバイス「FocusCalm」も取り扱っていますよ)
ご参加いただいた方の感想
A様(30代・男性の感想)
日頃から写経を行なっているB様(女性)
「シータ波瞑想」を習得されているC様(40代・女性)
最後に
初めてのワークショップで運営側も大変緊張しましたが、磨衣子さん、参加者の皆様のおかげで充実した時間を過ごすことができました。いただいた感想やご意見をもとに、今後も様々なイベントを計画予定です!
ZONEでデバイスをご購入下さった方や、スタートダッシュキャンペーン期間中にイベントに来てくださった方は、ZONEのメンバー様として、限定イベントやコンテンツにご案内いたします。ぜひ今後にご期待ください!
本記事についての特記事項
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