子虚乌有ーー過去にも未来にも「どこか」にも、悩みの出口は無い
(693字・この記事を読む所要時間:約2分 ※1分あたり400字で計算)
【子虚乌有】
ピンイン:zǐ xū wū yǒu
意味:架空のもの、存在しないもの、でたらめであること。
『過去にも未来にも「どこか」にも、悩みの出口は無い』
過去を掴んだまま離さず、ずっと懐かしく思い続けるのはいけない。
同様に、膨れ上がる妄想を未来に寄せ、過度に期待してしまうのもよろしくない。
なぜなら、どっちも「今」から目を逸らしている行為だからである。
「今」が嫌になってしまうのは、何か逃げ出したいものがあるからである。
その辛さに耐える日々から抜け出したくて、脳内で
ただ楽しかった「はず」の過去や、
悩みが無くなっている「はず」の未来
等々に思いを馳せてしまうのである。
けれども、冷静に考えてみれば
過去がひたすら楽しかった訳でもなく、
未来に悩みが無い保証も何処にも無い。
かつての自分だって、今と同じように苦しんでもがいて、そうやって歩いてきた。
未来は未来で、その時はまた新たな悩みが訪れるものだ。
似たような気持ちで、時々ここじゃない「どこか」に行きたくなるのも同じで、結局は、「今、ここ」の辛さから逃れたいという願いが根本にある。
だから、解決の糸口は「今」と「ここ」なのだ。
過去や未来、「どこか」を彷徨ったところで、出口なんて見つかるはずがなかろう。
一時は大変だとしても、向き合いたくない現実としっかりぶつかることこそが唯一の突破口である。
歯を食いしばり乗り越え、最終的に「今、ここ」を楽しめるようになれば、フワフワとした気持ちもどっしりと落ち着いてくる。
過去への思い出も、未来への妄想も、「どこか」というユートピアも全てファンタジーだ。
ただ現在進行形で過ごす「今、ここ」こそが、正真正銘のリアルなのである。
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