イライラ・心配性、それって実は本当の性格じゃないのかも?
イライラしやすい・心配性・焦りやすい。私はこれまで、これらを自分の性格だと思い込んでいた。そしていつも穏やかで落ち着いた人に憧れ、それにはほど遠い器の小さな自分にいつも自己嫌悪になっていた。
ところが気が付けば、最近全くイライラもせず、心配もなく、焦ってもいない自分がいる。
会社を辞めて約10日。実際会う人からも、「顔がやさしくなった」「眉間のしわがなくなった」「話しかけやすい雰囲気になった」と言われて驚く。
今までどれだけ・・・、というのはさておき、この10日の間に変わったのは恐らく2つ。
*睡眠時間*
会社員時代、私の平均睡眠時間は4~5時間だった。食後など眠く感じる時期は食後コーヒーや糖分を摂ることで乗り切っていて、退職直前に至ってはどんなに睡眠時間が短くても眠気を感じることはほとんどなかった。しかし情緒的にはどうかというと、心の余裕はあまりなかった気がする。
でもそれが自分のデフォルトというか、自分はそういう性格なのだと思っていて、怒りや焦りなどネガティブな気持ちを押し殺すスキルを学ぼうと、アンガーマネージメントの本を読んだりしていた。
そして今は、7時間寝ている。たかが2〜3時間。でもこの差は驚くほど大きい。
*ストレス*
会社員時代のストレスは正直とても大きかった。指示系統が混乱していたので、朝令暮改どころか一つの案件に対して社内のいたるところから矛盾した指示が飛び、電話や内線の度に調整する毎日。胃痛や不眠、更年期の年代でもないのに寒さ暑さの異常、めまいなど、自律神経の乱れによる様々な症状に日々悩まされていた。実際に誰かに怒りをぶつけなくても、怒りや悔しさややるせなさ、やけっぱちの自己犠牲など、さまざまなネガティブな感情を押し殺す日々は恐らく緊張感や硬さとして漏れるものはあったと思う。
*性格は変えられる*
イライラ・心配性・焦りやすい。そういった性格は先天的なものだと思い込みやすい。でもそれらの感情の根源が睡眠やストレスなど精神のアンバランスさから生じた後天的なものだとしたら。
ならばまずは、それを試しに変えてみるのもアリかもしれない。例えばもしストレス源が会社なら、会社から離れ、まずは7時間眠ろう。もし会社を辞めることが難しいなら、何日か続けて有休をとる・異動願を出す・出勤時間をずらす等ストレス源との距離を置くための策を練ってみるのもいいかもしれない。
穏やかになった自分と出会いは、本当に大きい。おおらかさは意図して装うことなく作れるのだ。これに気づいた時の衝撃は、私の中でとても大きかった。そして何よりイライラしない自分と出会えたことが何より嬉しかった。
もしイライラしている人がいるなら。ストレス源から距離をとり、まずは7時間眠ろう。