ましこ
私の壮絶な高校3年間分の人生をまとめてみました。
親愛なる君へ。 そう、君のこと。 今、空の上で広い芝生を駆け回っているミニチュアダックスの君。 名前は「レオン」。 元気でいますか? こちらはなんだかんだ上手くやれてるよ。 友達はできましたか? こっちにいる時は他の子たちといつも喧嘩ばかりで友達なんていなかったから少し心配です。 君がこの家からいなくなったのは、9月6日のことでしたね。 1ヶ月が経とうとしていますが、正直まだ実感がありません。 今でも、なんだか君がまだ居るような気がして、ふと部屋を見渡した
今年の8月は、家にいることの方が多かった。 「今年も」が本当は正しいのだが、その原因に、いつも8月に高熱に悩まされているのだ。 それ故に、外に出る予定が消え、モチベーションも駄々下りになる。 そんなこんなであっという間に8月は過ぎ去っていった。 9月に入ってからは、意外と出かける機会が増えている。 まず、私の中でかなりのビッグイベントである、キングオブコントの準決勝を見に行った。 お笑いが大好きな私は、このチケットを手に入れて会場へと足を運ぶためにアルバイトを頑張
ここ最近は、1日に1度大量の雨が降る。 それまでの綺麗な青空が嘘のように雨雲が立ち上り、一瞬にして乾いた地面を土砂降りが奪い去る。 出かける時なんかは特に大変だ。 家を出る前に、今日は傘を持っていくべきかなんて考えるが、天気予報を見ても予想外の雷雨が来ることも考えられるので、結局何も持たないで出ることが多い。 そのせいで、大体どこかのタイミングでずぶ濡れになりテンションがダダ下がりになるという流れは、もはや恒例行事だ。 つい最近、大学の夏休み前最後の授業でプレゼンを
最近になって、幼なじみとよく連絡を取り合うようになった。 連絡を取るというよりかは、一緒によくゲームをするようになった。 昨年度に成人を迎えた私たちは、特に昔から変わることもなく、話をすれば中学生のままだった。 だが、そんな私たちも、もうそろそろ将来のことを考えなくてはいけなくなり、面白くない話も進んでしてしまうようになった。 思えば私は、誰かと話をする時にはいつも「社会に溶け込めなかった可哀想な人」であるというアイデンティティのもとに関係構築をしていた。 それは、
田舎で生きるのが好きだ。 ゆっくりとした時間が流れていて、広い空間で自由に全身を伸ばすことができるあの感覚。 都内の大学に通っている私は、いつもそれとなく窮屈さを感じてしまっていた。 現在3年生になり、大学生活も後半へと差し掛かった今、そろそろ次の人生のことについて真剣に考える必要が出てきた。 周りの友達は企業説明会に参加していたり、インターンに申し込みをしていたりと、就活に向けて早々と動き出している話をよく聞く。 そんな現実を目の当たりにしたくない私は、目も耳も塞
変なプライドを持っている私は、寝る時はいつも暖房をつけずに布団と毛布だけでやりすごしている。 そのプライドのせいかどうかは分からないが、ここ最近は何故か1ヶ月に1回のペースで高熱が出た。 高熱が出る度に友達に報告して約束を断ったり、学校やバイト先に休みの連絡を入れたりと、大忙しである。 そして、年が明け、1月になってからも熱を出した。 今月の熱はインフルの野郎だった。 8月にもかかったばっかだというのに、何故こんなにもインフルとやらは私にしつこく付きまとってくるのか
部屋の窓から見える1本の街灯に、大きな蜘蛛の巣が張ってあった。 それはとても大きな蜘蛛の巣だった。 私の家は田舎にあり、マイルームの窓の外には隣のカー用品店と、雑草まみれの跡地と、申し訳程度のアスファルトが見えている。 そのアスファルトの脇にポツンと1つ、街灯が立っている。 街灯はいつも白く光っていて、大量の草とツルに巻き付かれている。 夜になり、カー用品店の明かりが消えると本当に真っ暗で、ただ見える光景は街灯の灯りと随分先の小さな信号機だけになる。 その時は意外
私はつい最近、20歳を迎えた。 華のteenも終わり、いよいよ大人の仲間入り、と言うわけだ。 だからといって、19の頃から何も変わってないし、変わったといえば、ただ単に十の位が2になったことくらいで、私自身のパーソナリティには何の変化もない。 それどころか、小さい頃に描いていたようなキラキラした20歳になんてなれているはずもなく、今日も予定もなく殺風景な小さな箱の中で天井を見つめている。 それだけの日々である。 そんな私にも夢がある。 ここに辿り着くまでに、たくさ
最近、小中学校の頃にとても仲の良かった友人と頻繁に連絡を取り合うようになった。 高校に入ってからも別にまったく連絡を取っていなかった訳ではないが、別々の環境にいたので、中学までのように会うことはほとんど無くなってしまった。 逆になぜ大学2年になった今、連絡を取り合うようになったのかと言われたら、お互い生きづらさを感じていたことがきっかけだった。 5月の半ば頃、人間関係で大きな悩みを抱え、酷い鬱に襲われていた私は、睡眠障害に苛まれた。 辛いことは早く寝て忘れようと思って
大学2年生になって1ヶ月以上が経ち、日々の過ごし方や自分の居場所もなんとなくわかってきた。 今のところ大学生活は楽しく、友達と言っていいのかは分からないけど、仲良くお話してくれる人たちも結構増えたので、おかげさまで毎日充実した時間を過ごせている。 ただ、GWを過ぎてから、私は明らかに5月病になり、心身ともに少しだけ悩みを抱えることが増えた。 それが顕著に現れたのは、GWが終わって2日後のすぐのことだった。 朝から引くほど体調が悪く、なんとか授業には出られたものの、その
私には重い過去がある。 それは誰かに理解してほしいようで、誰にも理解されたくない複雑なものだ。 ただ1つ言うなら、他の人には味わうことのできないような、私だけの特別な過去である。 冒頭から面倒くさいことを話したが、そんな私の人生は、格別不幸かと聞かれればそうでもないと思っている。 それなりに話し相手もいたし、それなりに色んな人に愛されて育ってきた。 なんなら今までの人生、はちゃめちゃに甘やかされながらここまで来た。 この前も高校の部活のメンバーで、浪人していた友達
3月23日現在、私の大学生活は今、春休み中だ。 そろそろ終わりに差し掛かる頃で、今日までの生活は嫌になるほど長く、2ヶ月くらいあった。 今まで学校に通うことで1日の暇を埋めていたような人望のない私にとっては、この2ヶ月は非常に厄介な時間だった。 まず、朝起きる。 しかも異常に早く起きるのだ。 私は週3〜4日、夕方からのバイトをしていて、いつも家に帰ってくるのは午前0時を軽く過ぎる。 寝る時間は大体3時前になるのだが、それ以外は基本的に23時までに寝ているというなん
「人間ってのは、どうやら喪失体験ってものがないと駄目らしい」 ある日のゼミで先生がそう言った。 私は今、心理学を学んでいる大学1年生だ。 唐突だが、9月6日、大好きな家族が空へ昇った。 その時のあの全てが消えて無くなる感覚を今でも鮮烈に覚えている。 0になったと、そんな風に感じていた。 あれから大体3ヶ月も経ったが、未だに彼の姿が頭から消えることはないし、家に帰ったら走って駆け寄ってくるんじゃないかといつも考えてしまう。 まぁ早い話、多分彼がいなくなった事実を受
生まれつき、自分にはハンディキャップがある。 そう、私はマルチタスクとやらが極端に苦手なのだ。 所謂、発達障害的な言葉で片付けてしまうとそれまでなのだが、これが結構しんどいのである。 まず、マルチタスクが苦手という障害は、目に見えない。 それ故に誰からも理解され難いのだ。 実際のところ、私も親にこれが理解されず、「それはただ自分に甘いだけ」だなんて言われ続けてきた。 「初めは誰だってできない」、「言い訳ばっかじゃん」 これはもう人生で1万回くらいは言われているだ
はっきり言って、私は重度の寂しがり屋だ。 悲しい時、つらい時は基本誰かと一緒にいないと壊れてしまいそうになる。 だからそういうときはいつも、友達に敢えて分かりにくい「助けて」のサインを送るのだ。 でも、いつからこんな風になったのだろう。 あんまし自分で言うもんじゃないが、私には中々悲惨な思い出が溢れるほどある。 もともと心は強くはなかった。 ただ、その1つ1つの思い出が、はなから弱い私の心に釘を指し、内側から砕こうと止まない。 そんな人生を送ってきた私は、いつし
最近よくカラオケに行く。 ここ1ヶ月は週3くらいのペースで行っている。 理由はひとつ。 ちやほやされたいからだ。 自分で言うのもなんだが、私は結構音域も広いし、眠くなる声だなんて揶揄されるほどの声を持っている。 まぁそうなるまでには相当な労力をかけてきた。 高校時代はボイトレに毎週通っていて、自分の本来のキーよりも高い歌の練習をしていた。 その特訓のお陰で、今は音程を取るだけならギリギリMrs. GREEN APPLEの曲も歌えるようになった。 ただ、そんな私