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その本を読んでいたら、居ても立っても居られなくなった。 よし、私も散歩に出よう。 *** 健康やダイエットの本ではない。北大路公子さんの新著『キミコのよろよろ養生日記』である。 乳がんを患った北大路さんが、治療の過程で失ってしまった体力を取り戻すべく奮闘する日々を描いた1冊。背景は重たいが、文章はこれまでと変わらぬ”ゆるっ”とした軽快さで、まだ半分も読んでいないのにすでに何度もふき出してしまっている。 そう、まだ全然読了していない。散歩が登場するのは、北大路さんがが
趣味と実益を兼ねていろんな人のエッセイ本を読んでいる。 私は小説よりもエッセイのほうに取っつきやすさを覚えるタイプなのだが、先日すごく苦手な雰囲気のエッセイ本に当たってびっくりしてしまった。 本全体にうっすら存在していたテーマ自体が合わなかったのがひとつ。それと、なんというか「この人はクラスで一緒になっても互いに関わらなかっただろうな」みたいな、ある種苦手意識を抱いたのだった。 その点、今読んでいる本はものすごくしっくりきている。 読書感想文が苦手な私が「ここ(not
今回は事前にお知らせするぞ!ということで、文フリ札幌まであと1週間でございます。 札幌近郊住みのかたは、もちろんいらっしゃいますよね……?(圧をかけるな) 今年は出店しないものの、一般参加者としてふらふら巡る予定です。お昼過ぎに行こうかな~と思っているので、三谷を見つけたかたはぜひお声をかけてくださいませ(顔わからんだろ)。 しかし実は、三谷の文章が載った本は販売されます。 文フリ香川の際にお知らせした『うどんのやわらかい本』が、札幌でもお買い求めいただけます!やった
9月9日は子どもの頃から特別な日だった。 重陽の節句を知っている風流な子どもだった……というわけではなく、いろんな人が誕生日だから。 有名なところでいくと、カーネル・サンダース。 綾瀬はるかさんが、ご本人(?)とカーネル・サンダースの一人二役をしながら歌を歌うというCMがその昔あり、上の一段落はそのときの歌詞である。念のため確認したが、一言一句ちゃんと正しく覚えていた。小さい頃はテレビをリアルタイムで観ていたから、CMの記憶が今と全然違う。 9月9日はカーネル・サンダ
しばらくの間、本が読めなくなっていた。 本屋さんに行っても雑貨コーナーを眺めるのが精一杯で、表紙を見ることすら厳しかった。 **** 先日実家に遊びに行った帰り、なんかいけそうな気がして、子どもの頃ちょこちょこ通っていた図書館へ久方ぶりに寄ってみた。 地元には数か所図書館があって、そこは少し小さめのところ。しかし、それもまたよかったのかもしれない。 本がワッと迫ってこない。 良い意味で空間がしっかり確保されており、今の自分に合う本がすぐにでも見つかりそうに思えた。
その日、今日は絶対に本を買うんだ!という使命感に駆られていた。 私は少なくとも週に1回は書店に行くのだが、たいていはウィンドウショッピングで終わる。予算と本棚のスペースがないからだ。本と棚の隙間に平積みしている本が発生している今、むやみやたらと増やしている場合ではない。 滅多に買えないとなると、よくよく吟味せねばという気持ちになる。さらにハードルが上がる。何度も読み返せるような内容や相性のものを……と気負うあまり、軍資金を持っている日でも収穫ゼロで帰宅することも少なくない
※買ってよかったもの(お菓子以外)はないわあ、と言っていましたが、すみません、ありました。今回は美容編です。 **** ミーハーなのかもしれないが、有名ブランドの化粧品にずっと憧れている。 YouTubeで年下から年上まで様々なYouTuberさんのチャンネルを見てブランド名を自然に覚えていき、ファンデーションはどこがいい、ハイライトはこれがおすすめ……など知識を蓄えていた学生時代。 しかし化粧品だけにお金をつぎ込めるわけでもなく、未だプチプラのなかで優秀と言われてい
悩みを抱えた人が食事を通して道を開いていく、というような枠組みの作品を書店でよく見かけるようになって久しい。 大体ハッピーエンドになるのはわかっていながらも、前半の悲しい雰囲気で自分も落ち込んでしまうのでここしばらくそういう本は読んでいなかった。 しかし先日コミックエッセイの棚にふらっと立ち寄った際、とある表紙のおにぎりに惹かれてパラパラとめくってみたところ、お迎えせずにはいられなかったのである。 クマやゴリラといったキャラクターたちが、疲れて体力も気力も失いかけた人間
文フリではほとんど自分たちのブースにいたのだけど、少しだけ席を外してふわーっと回ってくることができた。その戦利品がこちら。 見本誌コーナーもあるし、とカタログをほとんど見ていなかったのだが、187ブース規模だし見本誌コーナーには冊数制限あるし出していない方々もいらっしゃるしで事前予習の大切さを痛感したのだった。 帰宅してから『ここに行きたかった!』というところが何か所もあったよ……みんなは気をつけてくれよな! お迎えした商品がどれも素敵だったので、ちょっと紹介させてくだ
ごきげんよう(挨拶)。 文学フリマ札幌8、無事に終了いたしました。 おとぎのカボチャ紹介としては初参戦。私個人としても5年以上ぶりでしたし、ここまで中心となって動いたことはなかったので実質初みたいなものでした。会場もずいぶん大きくなっていましたし……。 気温30度超えのなか、ご来場いただきありがとうございました。 私達のブースに来てくださったかた、購入くださったかた、感謝の気持ちでいっぱいです。 ちなみにお客様第一号は我が母でございました。 一般開場からほどなくして
文フリ札幌、いよいよ1週間前となりました! 販売予定の本2冊とも先月末に無事刷り終わり、あとはその日を待つだけといったところです……多分。 ブースのレイアウトは相方(ねこのうみちひろ)が調整してくれているのですが、すごく雰囲気が出ております。やっぱりイラストを描く人って空間デザイン的なセンスに長けているのかしらん。 イラストカードとフリーペーパーが新たに加わったので、本も含め改めて紹介させてください。あとエッセイ本に関してはお詫び事項があります! 悲しい! 〈イラス
みなさまごきげんよう(※挨拶)。おとぎのカボチャ商会からのお知らせです。 文フリ札幌のブース場所とWebカタログが解禁されました! それと販売する本についてもお話させてください! ******* ①ブース場所・Webカタログについて 我々おとぎのカボチャ商会は【う-21】です。比較的入口に近い気がするけど、これはいい場所なのかしらん。 こういうイベントは札幌テレビ塔時代の文フリ以来。こんなに大きな会場で出店したことがないのでピンときていないのが正直なところです。
7月9日(日)の文フリ札幌に向けて鋭意制作中、と言いたいところですが、間に合うのかこれと焦り始めております。三谷です。 本日第2稿目の修正が終了しました。第1稿目とあまり変わらないくらい修正した気が……でも前回よりも面白くなってきた感じがしたのでホッと一安心です。 これから目次や表紙など本文以外の編集(ほぼ未経験)(不安)に移りたいところですが、ちょっとここでみなさんに1つお知らせがあります。 タイトルにもある通り、ネット上に店舗を作りたいと思っています! *****
先日、読んでいたエッセイ集のなかに「代本板」の話があった。 文字面だけだとピンとこないが、音はなんとなく聞き覚えがある。そのまま読み進めていくと、ああ! と記憶の引き出しがガバっと開いたような感覚になった。「だいほんばん」の漢字、初めて知ったかも。 懐かしい……小学生のときあったなあ。私のときは木ではなくプラスチックだったけど。上に小さな穴が開いていたので、サイドから凹ますとその穴から空気がピュッピュと出てきて、プラスチックのなんともいえない匂いがしたものである。 ずっ