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好きなエッセイの特徴
趣味と実益を兼ねていろんな人のエッセイ本を読んでいる。
私は小説よりもエッセイのほうに取っつきやすさを覚えるタイプなのだが、先日すごく苦手な雰囲気のエッセイ本に当たってびっくりしてしまった。
本全体にうっすら存在していたテーマ自体が合わなかったのがひとつ。それと、なんというか「この人はクラスで一緒になっても互いに関わらなかっただろうな」みたいな、ある種苦手意識を抱いたのだった。
その点、今読んでいる本はものすごくしっくりきている。
読書感想文が苦手な私が「ここ(note)に記録しておきたい」と思うくらい、ここ最近で最も心にヒットした。北大路公子さん・三浦しをんさんの二大巨頭から、このかたを含めた三神になるかもしれない(?)。
津村記久子さん。芥川賞をはじめ、数々の受賞歴をお持ちの名作家さんである。
読書家、ニュース等をご覧になるなら、少なくとも名前はご存じのかたも多いだろう。ちなみに私はこの本をきっかけに知った(どちらでもなかった模様)(不勉強で申し訳ない)。
***
読みながら、私がしっくりくる作家さんの特徴ってなんだろう……と考えてみた。
しかし、「これか?」というのがぼやっと思い当たるも、数日経ってふと、でも○○さんには当てはまらないか?……となる。
とりあえず確実に合致しているのは、全員が独身で、バリキャリ系ではないということ。そしていい感じに生活が”かっちり”していないこと。でもそれだけではないはずなのだ。
例えば既婚者でも好きな作家さんはいるわけだし。だからそれ以外で琴線に触れる部分が……
うーん……なんというか……「近所にいそうな親近感を抱かせてくれつつ、日常や社会を見る目は鋭くて、でもそれを刺々しさを持たずに表現できる」みたいな感じ、みたいな。
うーん、伝われ。あるいは、読んで教えてほしい(ずっと丸投げ)。
本の話になるとす食べ物話の倍以上かかってしまうし、それでもなお誤解を招きそうな気がしてすごく不安になる。読書感想文、やっぱり苦手だ。
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