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刺激をもらった本のみなさん+α
文フリではほとんど自分たちのブースにいたのだけど、少しだけ席を外してふわーっと回ってくることができた。その戦利品がこちら。
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見本誌コーナーもあるし、とカタログをほとんど見ていなかったのだが、187ブース規模だし見本誌コーナーには冊数制限あるし出していない方々もいらっしゃるしで事前予習の大切さを痛感したのだった。
帰宅してから『ここに行きたかった!』というところが何か所もあったよ……みんなは気をつけてくれよな!
お迎えした商品がどれも素敵だったので、ちょっと紹介させてください~。
『なべとくろ① 黒猫とおじさんの日常マンガ』
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ブース名だと「cafeあるき」さん、Twitter名は「黒なべ図工」さんです。
向かいの空き家に住み着いた黒猫とその子どもたち総勢6匹を保護した筆者。1人と6匹の日常が写真とイラストで綴られた作品。
表紙がもう「連れてって」と言わんばかりの破壊力。そして勧められて見本をパラパラとめくってみると、幸せそうに眠る猫ちゃんのお顔が! あ~これはもう反則です! 買います!
メインのイラスト&手書き文章ページも温かみがあふれていて、あるあると思ったりクスッと笑えたり……。確か既に10巻出ているのだけど、2巻以降も読みたくなっちゃうな。
筆者さんがすごく気さくな方で、私も実家に黒猫がいるんですよ~などとお話しできたのが嬉しかった。文フリ以外にも色んなイベントに出店されているようなので、気になったかたはTwitterをチェックしてみてください。
『文藝の蛹 ヌゾルヌ・フ・アゲハ』
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國學院大學北海道短期大学部(滝川)のとある講義を履修している学生さんたちが冊子を作成し出店されたのだそう。
みんなから元気良く「こんにちは!」とか言われちゃったら、おばちゃん行かないわけにはいかないって……。
3つのチームごとに1冊ずつ発行しているそうで、私は”エッセイ”でおすすめされたこちらを購入させていただいた。『唐揚げ旨合戦』を書いた学生さんがたまたまいて、他の子が「あれはすごかった」としみじみ言っているのに癒されました。なんか、若いっていいね。
エッセイの他にもブックトークやJポップ歌詞読解などもあり、初々しさと鋭い視線、そして迸るパワーを感じた。私は特に『コーンフレーク』が好きです(『唐揚げ~』も面白かったです!)。
『夏のヨル』
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真夜中野マヤさんの作品。noteをやっていらっしゃったのでレポを拝見したのだけど、今回が初だったなんて……同じ製本業者さんに親近感がわきつつ、クオリティの高さにシャッポを脱ぎました。
しかもこちら、実は無料配布でして……てっきり前に発行した分だから無料にしたよ的なことかと思っていた。太っ腹すぎる。そして開始数ページで『冬のヨル』を買えばよかった! と後悔した。
本作は1話4~10ページほどの短編集。
小説はエッセイに比べて読むハードルが高いのだけど、1話目『鈴木さんの働き方改革』でグイっと引き込んでくれた。鈴木さんの職業も意外だったし、なによりもキャラが素敵だった。
お話ごとに登場人物も舞台も異なっており、それぞれそのキャラが本当にいるのではと錯覚してしまうリアル感がある。若干重いテーマの話もありつつ、しかしどこか軽やかさも残っていてスッと読むことができた。
それと良い意味で気になったのがフォント。すごく読みやすいのだ。何を使っていらっしゃるのでしょう? こっそり教えてくれませんかね……。
余白の開け具合も絶妙で、とにかく読みやすかった。ますます無料でいただいてしまって申し訳ない。今度お会いできたら購入させていただきます!
缶バッジ
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猫に弱すぎでは。
でも可愛いでしょう。しかもお向かいのブースだったため、ずっと視界に写るのである(ちなみにねこのうみ氏はコースターを購入していた)。
ちなみに製作者のスタジオプリケさんは『ポッケ』という北海道の食べ物がテーマのアンソロジーも発行しており、こちらもエッセイに小説、漫画など大充実な内容。こちらはお手伝いに来てくれた友人が購入(私も次回は購入したい)。スタジオプリケさんにハマりまくりな一行なのであった。
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感想文が苦手なのでそんなに書けないかな、と思いつつ気づけば1,700字。逆に書きすぎだね。
それだけ充実のお買い物だったということで許してくだされ……。
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