リーダーは「嫌われ役」になるべきか?
・自分はリーダーは向いていない
・リーダーやマネージャーになるのは望んでいない
・リーダーにはなりたくない
このご時世、このように出世や管理職に就くことを
望まない方も多いのではないでしょうか。
なぜそのように思うかと聞いていくと…
「上司として言わないといけないことを言うのが辛いです」
「言うべきことをいって嫌われて一人前だなんて言われるけど、
正直嫌われたくないです」
「嫌われ役はストレスたまるので嫌です」
などというお声がが多いことにびっくりしています。
このような心配をされている方、ご安心ください!
確かにリーダーは好かれるために行動するわけではありませんし、
必要なことを指導する責任を伴う役割ではありますが、
別に「嫌われないといけない」ということではありません!笑
例えばですが、小さいお子さんとお母さんの姿を想像してみましょう。
自分よりも大切な存在と思っているお子さんが
道路に飛び出すなどの危険な行動をとった時、
たとえ一時的にお子さんに
拗ねられても「ママ嫌い」と言われても、
「危ない!!!」とお子さんのことを叱りますよね。
そして、そのあときっと抱きしめるのではないでしょうか。
このように、子どものことを心から
愛していて大切な存在だからこそ
ダメなものはダメだと教えるわけで、
母親は嫌われてなんぼ、嫌われてこそ一人前
ということではありませんよね(笑)
まさかこんな場面で、嫌われることを恐れて
「注意するのやめよう」なんて思わないと思いますが、
上司と部下の関係でも同じことが言えるわけです。
嫌われるために言うのではなく、
一時的に拗ねられたり、ムカつかれたりすることはあっても、
その方の今後の人生のための心からの叱責であれば
伝え方が効果的なものでなかったとしても、
むしろ「嫌われる」ということからは遠ざかると思います。
なぜそのことを今伝えているかという説明が、
「叱った後子どもを抱きしめる」(大切な存在であることを示す)
と同じような意味合いを持ちますね。
つまり、一時的な誤解は受け入れる必要はあるけれど、
別に嫌われにいく必要もないし、
嫌われることもないということです。
そして、効果的な伝え方は技術ですから後でいくらでも学べます。
リーダーというものは時には
非情な決断を求められることもあるかもしれませんが、
それは本当に緊急事態のときであり、ほんの一握りの出来事です。
基本的には、部下の未来を心から想い、
道を示して部下の未来によい影響を及ぼさないことについて
率直に伝えるということが仕事になると思うので、
「嫌われなきゃ…」なんて気負わず、
部下に対して自然に必要なことを言えるくらい
部下に対して愛情や思いやりをもてるような自分になることを
心掛けてみてはいかがでしょうか(*´∀`*)?
人事コンサルタント
金森秀晃
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