ページをめくる、虫の声だけがひびくとき。
【484日目】
随分久しぶりだ。
真夜中にミステリを思い切り楽しむのは。
ほの明るいオレンジの光の中、
大好きな本の続きを持って、布団に滑り込む。
平日は翌日が気になってなかなか楽しめない。
時間を気にせず没頭できるのは
次の日がお休みのときだけのお楽しみだ。
虫の声しか響かない深夜、
12時を過ぎたあたりだろうか。
涼しい心地いい風がほおをなでる。
だいぶ過ごしやすくなったな。
子どもたちはいまだに扇風機を
つけたがるが、わたしには必要ない。
自然の風で十分だ。
ミステリに心を奪われて、
1枚1枚ページをめくっていく。
ミステリはやはり、紙の本しかも文庫本に
限るのが持論だ。
紙をめくる音と感触が謎にせまる高揚感を
後押ししてくれる気がする。
今は東野圭吾「ブラックショーマンと名もなき町の殺人」を読んでいる。
来年福山雅治さん主演で映画化されることも決まっている。
もうエンディングに近い。
ああ、止まらない。
あと少し、あと少し。
結末がわかるまで。
終わってほしいようで終わってほしくない。
この物語が終わってほしくない。
でも早く結末が知りたくてじれったい。
それがわたしの至福のときだ。
一日の中で、その時間を少しでも取るべく
いそいそと準備に励む。
昔は親からは「また本読んでる!早く寝なさい」と怒られたものだけど。
大人の自由をかみしめるのはこんなときだ。
虫の声しかしなくて。
夜中のどきどき。
本を読むことに身をゆだねるとき。
その静寂。味わいつくすのだ。
来年も元気に生きる希望がわいてきたニュース。いいんですか、いいんですか。
ガリレオの次はマジシャンですよ。
本当はもっと推しへの愛だけを語った記事も書きたい。
ひいろさんがマガジンに入れてくださいました!いつもありがとうございます!ありがたき幸せ😀