(小説)シュルレアリスム世界のショートショート
気持ちの良いある朝の出来事
これを正に、一寸先は闇と言うのでしょう。進んでいる先に一体何があるのか、私には分かりません。なぜ進んでいるのか、それすらも分かりません。今まで通ってきた後ろ側も、先程とは違う場所のように感じられます。ただ一つ分かることといえば、太陽は沈んでいることだけです。空気はスライムのようにネバネバしていて体中に絡みつき、行く手を阻んできます。しかしそれでいて私は、目の前に餌を置かれた動物のように、前へのめり込まずにはいられないのです。ベルトコンベアーに乗せら