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言語探偵 T:信大・言語の事件簿

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記事一覧

言語探偵T 第12話

言語探偵T 第12話

慣用問題 (後編)
「phoneの前置詞問題」に対して、いくつかのコメントが寄せられた。

3.at night の謎

「電話で」を表す英語の前置詞に関しては、以下の3つのポイントから考察を進めてみよう。

1. on the phoneとover the phoneの両方が使える
→ 「電話で」という状況はonとoverの2つの前置詞で捉えられる。

「両方OK」という場合は、「電話で話す」と

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言語探偵T 第11話

言語探偵T 第11話

慣用問題 (中編)
長く日本に住んでいるドルダン(仮名)先生のコメントは、前置詞を考える上で重要な「手がかり」を与えてくれている。

2.「両方使える」の謎

ネイティブは「前置詞を選ぶ感覚」をもっているが、「みんなが使うか」はわからない。

つまり、ある状況に合う前置詞の「候補」は複数ありえるが、どれが定着するかは別問題ということ。

たとえば、「お金をいくらもっているか」を英語で尋ねる場合を考

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言語探偵T 第10話

言語探偵T 第10話

慣用問題 (前編)
英語を話したり書いたりしていると、ネイティブに「意味はわかるけど変」と指摘されることがある。
この「意味はわかるけど変」という感覚はどこからくるのだろうか?

1.違和感の謎

「結婚してください」を英語にする場合、複数の言い方が考えられる。

しかし、この中で自然な言い方は I want to marry you.のみである。
(『英語教師のための第二言語習得論入門』 白井恭

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言語探偵T 第9話

言語探偵T 第9話

感覚問題 (後編)
「個人差」は確かにある。
でも、コミュニケーションに支障をきたす程の個人差というのは考えにくい。

3.「あまり言わない」の謎

「海釣りをする」という場合にどの前置詞を使うかについて、ネイティブは次のようにコメントしている。(『英語教育』 2012年 2月号 より)

これらのコメントから読み取れることを考えてみよう。

①  個人差というが、コアイメージは使っている。

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言語探偵T 第8話

言語探偵T 第8話

感覚問題 (中編)
「in-after問題」に対して、いくつかのコメントが寄せられた。

2.個人差の謎

(19)  I’ll be back in 30 minutes.
(20)  I’ll be back after 30 minutes.

inのコアイメージが「内部」であるなら、in 30 minutesをwithin 30 minutesと考えるのは自然であろう。

実際、そう捉える

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言語探偵T 第7話

言語探偵T 第7話

感覚問題 (前編)
前置詞に関する質問は多い。
日本人にとってこれほど難しいものなのに、なぜ英語母語話者は苦も無く使いこなせるのだろうか?

1.コアイメージの謎

前置詞は基本的な意味を「コアイメージ」で表すことができる。
中学校の教科書にもそのようなコアイメージが載っている。

でも、コアイメージをおさえても、どう使ったらいいか迷うことが多い。
(『英語独習法』 今井むつみ 著より)

ここで

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言語探偵T 第6話

言語探偵T 第6話

認識問題 (後編)
なぜ、「総称」に対して3つの言い方があるのか?
この答えは「総称」の捉え方にある。

3. ネイティブの捉え方の謎

「総称」の3つの言い方には、それぞれ次のような特徴がある。
(『実践ロイヤル英文法』 より)

まず、「総称」は複数のものを取り上げているので、複数形が使われることは自然である。
実際、「総称」には複数形がよく使われる。
(『わかりやすい英語冠詞講義』 石田秀雄

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言語探偵T 第5話

言語探偵T 第5話

認識問題 (中編)
「聞き手も知っている a 問題」に対して、いくつかの解答が寄せられた。
そのうちの1つを紹介する。

2. 3つの形で表せる「総称」の謎

聞き手の「風邪」のことなので、聞き手も当然知っているのに a が使われるのはなぜか。

You’ve got a terrible cold. (ひどい風邪を引いてしまったんですね。)

冠詞の使用はあくまで「話し手の捉え方」である。

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言語探偵T 第4話

言語探偵T 第4話

認識問題 (前編)
英語母語話者は無意識で冠詞を使いこなしている。
このネイティブの「直観」の中身を暴き出したいものだ。

1.関係節による限定の謎

時折、以下のような質問を受ける。

関係節が使われると限定(説明)されるので、theをつけるのか?

しかし、関係節で説明されているからといって、必ずしもtheがつくわけではない。

次の2つの文の違いについて考えてみよう。
(『わかりやすい英語冠

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言語探偵T 第3話

言語探偵T 第3話

特定問題 (後編)
「the sun問題」に対して、いくつかの解答が寄せられた。
そのうちの2つを紹介する。

3.the の特定の仕方の謎

sunにburning (灼熱の)のような形容詞がつくと、「太陽の1つの状態」を表すから a がつくといえる。

しかし、sunは「1つしかないからtheがつく」といえるのだろうか?

固有名詞も1つしかないものであるが the はつかない。
たとえば、ミ

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言語探偵T 第2話

言語探偵T 第2話

特定問題 (中編)
the は確かに特定できるものを表す。
でも、目の前にいるからといってtheは使えない。

2.特定の中身が不明な theの謎

「タイタン問題」を解くカギは、theの「特定」の中身にある。

それは、聞き手も「すでに知っている」ものを表すということである。

目の前にいるものを指すならthatやthisなどの指示詞を使えばいい。
指示詞ではなくtheを使うなら、聞き手もすでに

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言語探偵T  第1話

言語探偵T 第1話

特定問題 (前編)
言語に関する謎は後を絶たない。
これは信大で起こった言語事件ファイルの記録である。

1.不定ではないa(n)の謎

英語の冠詞のtheとa(n)の違いは「特定できるかどうか」とされている。

まず、theが使われた場合は話し手も聞き手も特定できるものを表す。

一方、a(n)の場合は注意すべきことがある。

それは、「話し手」が特定できるパターンがあるからである。
そのため、

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