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ウエルベックと春樹を生きる人生の辛さ
ミシェル・ウエルベックの「セロトニン」を読んで、久し振りにこういう90年代的な感覚を思い出した。
主人公である中年独身男は、資本主義を上手く立ち回る経済的な成功者であり、抗鬱剤である「セロトニン」を服用して虚無感から逃れる。
ただし虚無感の解消と引き換えに、勃起能力を奪われる。
あくまで男性としてだけ生きる独身男にとって、それは矛盾をはらんでいて、結局勃起能力を奪われることで、新たな虚無感を
2002年チベットへの旅③完結
ネパールからチベットのラサへ向かう旅。
完結編はもちろんラサです。例のごとく写真中心でいきたいと思います。
4日目ラサに到着ネパールのカトマンズを出発して3日間。
1日8時間以上悪路移動しているので、体はクタクタで意識もボーっとしています。標高が常に4000mを超えるので、その影響もあるでしょう。
「はぁーもう限界」と思いながら、4日目も朝から悪路に揺られながらスタート。もう意識は朦朧とし
ネガフィルムのプリントとデータの色。実は補正されているの知っていますか?
カメラ屋さんから受け取ったデータやプリント写真って、完成形として受け取ってしまいがちですが、実はカメラ屋の作業者さんに既に色味や明暗を補正されているものになります。
デジタルカメラでいうところの、RAWファイルをカメラ屋さんが現像して、Jpegで書き出している状態になります。
ネガフィルムはフィルムごとの規定に沿って現像(C-41とか)。出来上がったネガをフィルムごとの設定に沿って色を決めて、
僕がGR1sを愛用している訳
高級コンパクトフィルムカメラ最盛の90年代に登場し、「最強のスナップシュート機」として、デジタルカメラに移行後も高い支持を得ているGR1シリーズ。
僕はGR1sを10年以上に渡って使い、その描写や速射性など、スナップ写真を撮る時の最強機として愛用しているカメラです。
数あるカメラの中から、なぜGR1を愛用しているのか。その理由を書いていきたいと思います。
理由①:晴れの日のGRレンズの描写セ