僕がGR1sを愛用している訳
高級コンパクトフィルムカメラ最盛の90年代に登場し、「最強のスナップシュート機」として、デジタルカメラに移行後も高い支持を得ているGR1シリーズ。
僕はGR1sを10年以上に渡って使い、その描写や速射性など、スナップ写真を撮る時の最強機として愛用しているカメラです。
数あるカメラの中から、なぜGR1を愛用しているのか。その理由を書いていきたいと思います。
理由①:晴れの日のGRレンズの描写
センサーの優越がないフィルムカメラ。フィルム選びで多少変わってくるところはありますが、描写のポイントはレンズ頼りになります。
ライバル機としてContaxT3、Minolta TC-1などがありますが、晴れの日の描写に限ってはGR1が最も自然で、上手く写してくれると思います。
T3、TC-1は影がある中に差し込む光を写すのが得意で、陰影がはっきりした写真が得意。ナチュラルでいて、日なたをメインで撮るとなると、スナップでGR1に勝るカメラがありませんでした。
理由②:ポケットに入るサイズと速射性
僕のGR1sの用途はスナップショット。つまりいつ来るか分からないシャッターチャンスに、どれだけ早く対応できるかがポイントになります。
そこで重要になってくるのが薄さ。GR1sの厚みは26.5mm (グリップ部34mm)。これならタイトなパンツを穿いていない限りは、後ろポケットからスムーズに取り出すことができます。
他のカメラもポケットに入るサイズ感ではありますが、取り出しずらい。チタン製はスベリ易く、ボックス型のカメラは握りづらいので、落としやすいです。
この速射性に優れていて、気軽に持ち出せる点がGR1の大きな特徴です。
特徴③:線が細くて鮮やかな色ノリ
ContaxT3はドラマチック、Minolta TC-1は粘りがある描写。共に色ノリは濃いです。
その点GR1は鮮やかな色ノリで、線が細くてキレがあります。また僕がGR1と共にスナップ機として使用しているのがNikonの一眼レフなので、写真をまとめた時の相性が良いという個人的な理由もあります。
では実際の作例を。
タイ バンコクでの写真。フィルムはポートラ400を使用しています。
キレがあって色ノリがいいですね。それでいて強い日差し部分のトーンが飛んでいません。
スマホ、財布、GR1をポケットに入れてブラブラ。目に留まった瞬間をサッと撮る。そんな気楽な写真を、肉眼以上の記憶にしてくれます。
いいカメラですよ。GR1。