100歳のおばあちゃんが教えてくれた死の受け入れ方
今日は、私たち全員が経験する、誰もが避けては通れない「死」についてお伝えします。
👵100歳のおばあちゃんが習慣化にしていたこと
私が人生について大きく考えさせられたのは、患者さんの自宅に行ってお薬を渡すという仕事をしていたときのことです。特に私に大きな影響を与えた人の1人が、100歳を超えるおばあちゃんでした。おばあちゃんは動けなくなった体、見えづらくなった目でも、いつも本📚を読んでいました。おばあちゃんの家にあった本には死について書かれたものがありました。
おばあちゃんはほとんど目が見えませんでした。テレビもほとんど見ず、唯一見るのは「世界遺産」のテレビ番組のみでした。海外旅行したことがないおばあちゃんは、その番組を見て世界を知るのが楽しみだったようです。日本国内の旅行もほとんどせず、2泊の予定だった国内旅行もどうも落ち着かないということで1泊で帰ってきてしまったと話していました。
👵経験が教えてくれた100歳のおばあちゃんの死の決断
施設に試しに入ったことがあるそうですが、どうも合わなくてと言って自宅に戻ってきたそうです。そしてかかりつけの先生と家族と相談し、何かあった時は自宅で亡くなることを希望していました。
📺ボケないためのメディアとの付き合い方
週刊誌やテレビ番組もほとんど見ません。ある時週刊誌が置いてあったので、「買ったんですか」と聞いてみると「いいえ、ヘルパーさんが買ってきたんです」とおっしゃいます。「読んでいても気分が良いものじゃないわね」と言います。テレビ番組も世界遺産以外を見ない理由は「見ていても、気分が良くなるものじゃないから」だそうです。テレビや週刊誌は人の不安を煽る不安商法やネガティビティバイアスの心理を利用して売上や視聴率を稼いでいます。100歳のおばあちゃんはこの事実を知っていたかは定かではありませんが、本能的にその悪影響を知り、テレビや週刊誌をみないようにしていたと考えられます。
📚本が与える明るい未来
大好きな作家さんの1人が同年代の佐藤愛子さんで、愛子さんの本を読むのが大好きだったようです。それがきっかけで佐藤愛子さんの存在を知ります。私が当時よく読んでいた年配者向けの雑誌「ゆうゆう」に佐藤さんの記事が載っていたので、それを持っていくと喜んでいたのを覚えています。
世界を知らないおばあちゃんですが、日本のテレビ番組や週刊誌が非常に体に悪影響であるということを本能的に知っていたのでしょう。きちんと物事に対して自分の意見があり、はっきりとした意思があり、自分の死をどうするかまで決めていました。
📚最新技術で目が見えなくも本が読める方法とは…?
そんなおばあちゃんの姿を見て、私はテレビを見ないということを心に決めテレビを廃棄します。私も歳をとってもこんな素敵なおばあちゃんになりたいと思うと同時に、本をたくさん読むということも心に決めます。体が動けなくなっても目が見えづらくなっても、今は耳で本を聞くこともできます。
もしこの記事を読んでいる人で目が見えづらい方は、ぜひ最先端の技術を利用して本を読める機能(Siri)やAudibleを利用してみましょう。またテレビをよく見る習慣がある人はテレビを止めてみましょう。
🧠テレビが与える若年性認知症のリスク
若い人や高齢者でもテレビを見ている時間が長ければ長いほど認知症になりやすいリスクは、科学的にも証明されています。
テレビ📺が与える悪影響の科学的根拠としては
🙅♂️テレビ視聴時間が1日4時間以上の人は、1時間未満の人と比較して、認知症リスクが28%高くなる。
🙅♂️ 中年期のテレビ視聴時間が1時間増えるごとに、アルツハイマー病発症リスクが1.3倍に増加する。
🙅♂️ 18〜30歳の若年成人3,200人以上を対象とした研究では、テレビ視聴時間が長く(1日3時間以上)、身体活動が少ない(週2.5時間未満)人々は、認知機能が低下する傾向が見られた。
私はこの事実を知ることでテレビは廃棄しました。その結果心身共に健康にもなりました。
そして頭がしっかりしているうちに、自分の死をどのように迎えたいか、避けては通れない問題ではありますが、自分で決めるようにしましょう。
🏥日本の素晴らしい医療がもたらす悲しい真実
日本の医療は素晴らしく、様々な方法で延命措置が行われる場合があります。しかしそれがその人にとって幸せかどうかは、その人が危機的状況になる前に決めることで、その人の幸福度が変わってきます。
家族に権限が与えられる場合がありますが、認知症など正常な判断ができない場合を除いては、その人自身が事前に決めておくようにしましょう。自分の意思で決めることで、自立した後悔のない人生が送れるようになります。
🔮次回は…
次回はトップアスリートの決断、指導者と自律心による変化についてお伝えしていきます。スポーツではモチベーションのため、スポーツ上達のために指導者が非常に重要になってきます。それは日常生活でも同様です。スポーツやダンス技術向上のための指導者の存在の意義とその人のマインドセットについてお伝えしていきます。