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【詩】依存
灯りや色を支えにしながら、愚かさを可愛がり、濡れた足元を乾かすことに気づかないわたしと、雨上がりの窓。ドラマチックな光を、光らない瞼にそっとのせ、淡いピンクに染められた土地は、そのままだれかのきらめきを借りながら、あなたを住まわせる。あなたが投げたものを、すべて受け取る準備をしながら、好きかどうかもわからない服を着て、馴染まない音楽を耳に入れ、わたしの隣に腰掛ける疑問符をかき消しながら撫でた鏡には、無理をした艶が、膜を張る。あなたと名付けた、目の前のわたし。錆びた鏡の中で、懐かしいわたしを探す、知らないわたしには、もう名前がない。
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