ヒロシです
地方自治体の財政担当者としての経験をもとに,自治体財政の仕組みや現状,課題,財政健全化の方策などについて,拙著「自治体の“台所”事情 “財政が厳しい”ってどういうこと?」で書ききれなかった内容をご紹介します。
自治体財政は収入と支出のバランスだけを考えるものではありません。 自治体の将来像をどう描くか,それを市民とどう共有するか,そのために職員や組織はどうあるべきか,などなど,少し硬派なテーマはここに置いておきます。
稼ぐ自治体って何?地方交付税の仕組みってどうなってるの? 私たちは予算と言えば使えるお金の額だと考えがちですが,自治体財政を考えるうえで必要な“収入”“財源”に関する話題を集めています。
財政課に査定されるばかりの皆さんに,査定する側がどこを見ているのか,何を考えているのか,予算査定の実情をこそっと教えたいと思います。
不夜城と言われた財政課時代から今に至るまで、職場環境や仕事のやり方、働き方のことについてはいろんなことを考え、実践してきました。最近では公務員の副業、二足の草鞋みたいなことも考えたり、実践したり。そんな私の「働く」ということについての雑文をここに格納してきたいと思います。
今日の講義の熱量すごかったよね 自分もなにかできそうな気がするよ じゃあ何かしましょうよ とりあえずもう一度来てもらえるように #ジブリで学ぶ自治体財政 11月24日(日)、福岡県北九州市で出張財政出前講座を開催します。 座学の財政出前講座に加え、対話型自治体財政シミュレーションゲーム“SIMULATIONふくおか2035”も併用した5時間コースのフルバージョン。 地元、福岡県内での誰でも参加できるオープン開催は2022年6月の小郡市以来2年ぶりとなります。 北九州市職員
国庫補助金を廃止し税源移譲で一般財源化? いいだろう好きなだけ持っていくがいい そのかわり国としては地方のやることには これ以上口も出さないが金も出さないことになるぞ #ジブリで学ぶ自治体財政 地方財政にとって聞き捨てならないニュースが飛び込んできました。 記事には「財務省は22日、財務相の諮問機関である財政制度等審議会の分科会を開き、地方自治体に対し歳出改革の徹底を改めて求めた。教員の給与増加など地方の財政負担につながる国の政策が実施される可能性があり、自治体にはIT
行政評価がうまくいったら 市民生活の何がどう変わるのか その効果を得るための最適な手法なのか 行政評価のプロなら答えられるはずじゃろ #ジブリで学ぶ自治体財政 先日投稿した「行政評価なんて要らない」は全国の自治体で行政評価を担当されている皆さんを敵に回す、ちょっと過激な物言いになってしまいました。 しかしながら何度も言うように施策評価や事務事業評価そのものが不要だと言っているのではありません。 あくまでも、その目的や活用方法に応じた適切な手法、体制、事務量になっているか
行政評価調書の作成依頼が来たぞ 記入欄が多くて毎年手間がかかるけど どうせ現状維持のC評価にするんだろ これ何かの役に立ってるんだろうか #ジブリで学ぶ自治体財政 自治体の予算編成手法や財政健全化の取り組みについてご相談を受けることが増えていますが、そんな中で「行政評価と資源配分の連動」というテーマでご質問を受けました。 毎年度の予算編成にあたっては、現在取り組んでいる施策や事務事業の成果を評価し、その結果を踏まえ、より資源投入すべきもの、あるいは縮小廃止に舵を切るべきも
3兆円もかけた大盤振る舞い これが異次元の少子化対策だ こどもが増えるかどうかは先の話 まずは本気度を示すのが大事 #ジブリで学ぶ自治体財政 2024年10月分から児童手当が大幅拡充されました。 「異次元の」と銘打った政府の少子化対策の目玉としてこの秋から新たな制度が施行されるということで、昨日は報道もそれなりにありました。 現役の子育て世代へのインタビューなどで「拡充は大変ありがたい」という声もあり、一方で「この程度の拡充であればもう一人産もうとまでは思わない」といっ
無政府状態にもほどがある 側近が誰も意見しなかったのは 思考停止の盲従かそれとも 責任を知事に負わせる確信犯か #ジブリで学ぶ自治体財政 兵庫県庁での一連の騒動は知事への不信任決議というところまで進展しました。 報道での関心事は知事が辞めるのか、議会を解散するのか、といった政治闘争に関心が偏ってしまい、事態の真相究明のために議会が設置した百条委員会も今後の動きが不透明になってきましたので、なぜこのような問題が起こったのかという要因分析やそれを踏まえた再発防止策についても議
企画がOKしても財政はNGってなぜ 予算がついても増員できるかは 保証できないって人事は言うし このまちの舵取りをしてるのは誰なの #ジブリで学ぶ自治体財政 9月に入り、各自治体でもいよいよ令和7年度予算編成が始まったようですね。 各課から財政課に調書を提出してヒアリングが始まるのは11月頃ですが、財政課からの予算編成方針や要領が各部局に示され、部局内で予算に関する議論を具体的に始めるのがこの季節になります。 この時期、財政課が財源不足とは別に毎年頭を悩ませるのが「新年度
全部局一律10%削減ってどういうことだ うちは削れない事業ばかりって知ってるだろ 枠予算なんて結局財政課の思考停止のツケを 俺たちに押し付けてるだけじゃないか #ジブリで学ぶ自治体財政 先日も「枠配分予算」に関するお問い合わせを受けて対応しましたが、今日は数ある質問の中で常に上位となる「枠として配分する財源の積算方法」について。 枠配分であろうと一件査定であろうと、財政課では毎年予算編成に入る前に、翌年度の歳入歳出の見込み額をもとに歳出に充てることができる一般財源の総枠を
やっぱり料理はお手製が一番 その日の気分や仕入れに合わせて 具材も味付けも好みで選べるし 失敗しても自分なら許せるから #ジブリで学ぶ自治体財政 前回、枠配分予算は組織内の分断によって分散しているエネルギーを一つの方向に集約し、効果的に活用するための「対話」を促進するインフラ、財政運営になるべく多くの人の知恵と力、そしてやる気を結集し、それぞれの役割や能力に応じた分担や連携で解決にあたるための仕組み、と書きました。 では、枠配分予算で編成した予算は「いい予算」なのでしょ
枠配分はお金を生む手法じゃない 限られた財源をシェアするだけだ それがどうして財政健全化に資するのか わからないならやる意味がないかもね #ジブリで学ぶ自治体財政 最近、地方自治体の財政課の方から予算編成手法改革としての「枠配分予算」の仕組みづくりについてお問い合わせを受けることが増えています。 これまで全く面識も接点もない方から直接、電話やメールでお問い合わせがあり、webミーティングで、あるいは直接お越しいただいて、具体的なご相談を受け、私なりの経験や知見からアドバイ
どうして怪文書なんか撒いたんだ 組織の和を乱す者は許されないって 幹部のお前が知らないとは言わせない キジも鳴かずば撃たれまいというのに #ジブリで学ぶ自治体財政 一連の兵庫県庁問題は単なる知事のパワハラではなく、本来あるべき行政の姿が歪められたことが問題だとの認識でこの事案に関する報道を注目していましたが、3月の告発以降に告発者に対して行われた行為が明らかになるにつれ、これこそがまさにパワハラそのものであり、このような暴挙が行われる組織風土そのものに大きな問題があると感
そのきれいな石はどうしたの これは谷の下で拾ったのさ 私の落としたものじゃないかしら そうだよねそうだと思ったんだ 持ち主に返そうと思ってたんだよ #ジブリで学ぶ自治体財政 ここで何度か取り上げている兵庫県の問題ですが、批判の矢面に立っている知事にとって非常に不利な情報が出てきました。 これまで知事個人の職員に対するパワハラや贈答品のおねだりなど、知事としての品格を疑問視する疑惑が報じられてきましたが、その一方で告発にあった優勝パレード補助金問題など、一線を踏み越えてま
市長殺すにゃ刃物は要らぬ 側用人が寝てりゃいい とはよく言ったもんだ すべての疑惑はあなたの資質の問題だと すり替えられているのだからね #ジブリで学ぶ自治体財政 ここ2回連続で「風通しの良い職場」について書いてきました。 働く者の心理的安全性が保たれ、その場にいることに苦痛を感じないで済む、あるいは働く者がその組織に対して貢献しようという意欲を持つことができる「風通しの良さ」は、労働環境として使用者、管理職が無条件で整備しなければならない。私はそう思っています。 では
私のこと大切にしてくれるのなら 好きになってあげてもいいわよ あなたが私を大切にしてくれる限り 私もあなたを大切にするわ #ジブリで学ぶ自治体財政 昨日の投稿では、職場の風通しの良さを含め、被用者が心理的安全性を保障され、安心して働くことができる労働環境の整備は無条件で使用者が担うべき責務と位置付けましたが、それはちょっと使用者側に責任を寄せすぎなんじゃないの?というご意見もあろうかともいます。 確かに、職員一人ひとりがその職位、職責に応じて組織の運営にそれなりの責任を
ここの職場は風通しが悪いのね 言いたいことが言えずに溜まってるわ 言われたとおりの仕事はやれても ストレスで息が詰まって病気になりそう #ジブリで学ぶ自治体財政 よく言う「風通しの良い職場」という言葉。 これってどういう状態であることを指すのでしょうか。 なぜ、「風通しの良い職場」が必要なのでしょうか。 それは誰が尽力して実現すべきことなのでしょうか。 先日、「風通しのよい職場」づくりについて、職場の複数の管理職の方々と意見交換する機会がありました。 普段から一緒に仕
学んだことを活かし明日から頑張ります ぜひまた当地へお越しください 私たちの成長ぶりを見届けに 今度は私たちが教える番です #ジブリで学ぶ自治体財政 先日、出張財政出前講座で北海道に行ってきました。 2019年8月名寄市での道内初開催以来5年ぶりの出講は場所を変えての2DAYS。 新千歳空港にほど近い札幌都市圏の恵庭市と人口5千人に満たない道東の農業の町、訓子府町(私の出張出前講座史上最少人口の開催自治体でした)のそれぞれで、自治体職員有志が事務局となり、職員だけでなく道