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次の一手を考えよう

今日の講義の熱量すごかったよね
自分もなにかできそうな気がするよ
じゃあ何かしましょうよ
とりあえずもう一度来てもらえるように
#ジブリで学ぶ自治体財政
 
11月24日(日)、福岡県北九州市で出張財政出前講座を開催します。
座学の財政出前講座に加え、対話型自治体財政シミュレーションゲーム“SIMULATIONふくおか2035”も併用した5時間コースのフルバージョン。
地元、福岡県内での誰でも参加できるオープン開催は2022年6月の小郡市以来2年ぶりとなります。
北九州市職員でなくても、市民でなくても、どなたでも参加できます。
全国を飛び回るなか、実はなかなかない県内開催ですので、お近くの方はぜひこの機会をご活用いただけたらと思います。

コロナ禍で2020年2月より休眠状態にあったこの講座ですが、2022年に1回、2023年に2回開催でき、2024年は私自身の公私にわたる調整事項も緩和され、この北九州で7回目となります。
かつては年間35回を数えたこともある往時を考えればまだまだのペースですが、徐々に回復しつつある、という感じでしょうか。
2025年はもう少し回数を増やしたいな、と考えていますので、ご入用の方は個別にご連絡くださいませ。
 
こうしてみるとこれまで大好評の出張財政出前講座、これまで10年間で140回を数えていますが、実は大きな壁にぶち当たっています。
それは、この講座開催そのものが「一過性のイベント」になっているということ。
半年以上前から出講のオファーをいただき、日程や会場を調整し、地元開催事務局での集客、当日の運営、そして終わった後には主催者、講師、参加者入り乱れての大懇親会。
本当に多大な時間と労力を要するこの講座は確かに一つのイベントであり、事務局の皆さんはその開催をゴールと目指して多大なエネルギーを注いでおられますが、それでいいのか?という話です。
 
先日、出張財政出前講座未踏県の一つである高知県で初めて登壇させていただきました。
2日間の行程で、初日は高知県土佐市での職員研修、2日目は高知県高知市で一般社団法人高知県自治研究センター主催のオープン講座として行ったものです。
高知県での開催はコロナ禍以前の2019年ごろから依頼を受けて企画を進めておりましたが、諸般の事情があって出講できず、折からのコロナ禍もあって今回5年越しの開催となりました。
高知での開催を長年待ち望んでいた皆さんに加え、四国内の他県からも参加をいただき、大変な盛況で本当にありがたい話だと後ろ髪をひかれながら帰ってきてから1か月も経っていないのですが、いつものことながら講座が終わると急速に「過去化」してしまうことを今回もまた感じています。
 
数年前からは講座開催後に事務局の皆さんや参加された方に「次の一手を」というメールを出すようにしています。(以下、メールより引用)
 
鉄は熱いうちに打てと言います。
講座から時間が経つと熱量も下がり、日々の雑事で講座の記憶も薄れてしまいます。
講座からあまり時間が経たないうちに「財政出前講座」と「SIMULATION2030」のそれぞれ、またその組み合わせについて、気づいたことやわかったこと、今後生かしたいことなどを言葉に出して互いに共有することで自分たちにとって必要な次の展開が考えられますし、その一歩を踏み出す仲間の意識を醸成し、確認することができます。
今回の講座が一過性のイベントにならないよう、老婆心ながらご助言させていただきます。
また、今後の展開でなにかわからないことがありましたら、いつでも気軽にお問い合わせください(^_-)-☆
またお会いできるのを楽しみにしています。(引用終わり)

出前講座が単なるイベントとして消費され、一過性のものにならないように、という思いを強くして、「次の一手を」という釘をさすようにしたのですが、それとて主催された事務局の皆さんも、受講された皆さんも、日々の忙しさの中でついつい後回しになりますし、財政課に在籍でもしていなければ予算編成手法の改革や財政健全化の取り組みに実際にタッチできるわけではないので、聴きっぱなしになるのも無理はないのです
さはさりながら、これだけの熱量を以て企画いただき、当日の盛り上がりもあり、何か「次の一手」を打ちたいという気持ちに火をつけて帰った私としては、ぜひアフターフォローがしたいし、そのためのアクションが何か考えています。
 
最近、自治体の財政課から予算編成手法の改革、特に枠予算の仕組み導入について個別具体の相談を受けることが増えました。
いくつかの自治体では、財政課や企画課などで予算編成に関わる実務担当者の方々と複数回のwebミーティングを行い、実際に私の話を聴きに福岡まで足を運ばれた方々もおられます。
職務として何かを背負っている方であれば、出前講座後にそういうアフターフォローができるのですが、多くの場合は参加者それぞれは個人の立場で参加し、講座の主催者も任意団体であったり、この講座開催のために組成した時限の団体だったり、ということで、講座後に自治体経営に直接かかわる立場ではないことがほとんどです。
そんな場合に「次の一手」とは何か、その「次の一手」を行動として起こすのに私にできることは何なのか、実はまだ明快な答えはないのです。
 
本当はそこまで設計して、講座誘致の企画をすべきなんでしょうね。
私が財政課在籍時によく査定で口にしていた「目的は何?」「それは誰がどう変化することなの?」「その変化とこの取り組みに因果関係はあるの?」というやつです
出前講座を誘致し開催する目的は、誰に対して、どのような行動変容を起こすことを目的とするのか、その目的を達成するためには、講座を開催するだけでよいのか、講座の前や後に何か仕掛けをして講座と目的である行動変容に因果関係を持たせる必要があるのではないか。
そのあたりの組み立てからご相談に乗らせてもらい、自治体そのものではなく、職務、職責に関係ない個人が出講のオファーをくださるその熱意に報いる。
そんなかかわり方ができればと思った次第です。
これは、これまで私を呼んでくれた皆さんへの宿題でもあり、これから先、私に出講を依頼する皆さんへの事前課題でもあります。
その「次の一手」を考え、一緒に取り組み、その知見を蓄積していくことで、全国の同じような立場の皆さんの力になれるのではないか。
そのプロトタイプをつくるトライアルを一緒にできたらと思っています。
皆さん、ぜひ出前講座誘致開催の「次の一手」を一緒に考えましょう!
 
「次の一手」に関しては、今年8月に北海道の恵庭市、訓子府町での出講から帰って来たあとで、こんな記事を書いています。

「またの機会」を創ろう。
「またの機会」に相応しい自分でいよう。
「またの機会」を笑って迎えられる心と体の健康を維持しよう。
ここで交わした別れの言葉は全て「またの機会」に向けて歩き出す未来の自分たちへのエールなのだと思います。
 
というわけで、全国の皆さん。
「またの機会」を創るという「次の一手」は最低限、ありうると思います。
もちろん、他にもあると思いますので、みんなで考え実践していきましょう。
 
★2018年12月『自治体の“台所”事情“財政が厳しい”ってどういうこと?』という本を書きました。
https://shop.gyosei.jp/products/detail/9885
 
★2021年6月『「対話」で変える公務員の仕事~自治体職員の「対話力」が未来を拓く』という本を書きました。
https://www.koshokuken.co.jp/publication/practical/20210330-567/
 
★書籍を購読された方同士の意見交換や交流、出前講座の開催スケジュールの共有などの目的で、Facebookグループを作っています。参加希望はメッセージを添えてください(^_-)-☆
https://www.facebook.com/groups/299484670905327/
 
★日々の雑事はこちらに投稿していますので、ご興味のある方はどうぞ。フォロー自由。友達申請はメッセージを添えてください(^_-)-☆
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