大学生と中学生が考える❝キャリアフォーラム❞第1回開催レポート
とある中学校で、「働く事へのイメージ」を聞いたところ、ネガティブなイメージが75%でした。
これをみて皆さんは、どう思いましたか?
変わって、講演後に中学生に相談してみました。
「いきいきと働く大人を増やすためにどうしたらいい?」
―総合的な探究とインターンシップの要素を掛け合わせた地域学習での抽象的な(より大きく汎用性を高めた)学びが、キャリア・他教科とうまく繋がらず生徒の学びが止まってしまうことがある。
そんな中学校のお悩みに対し、あえてその授業とは別枠で、授業での学びについて示唆しながら、このフォーラムでの学びを授業に。そして授業での学びをキャリアに横断応用させる事ができるように。
評価も競争もしない【ナナメの存在】として大学生を起用し、生徒の学びを加速させる・・・
大学生と中学生が考える❝キャリアフォーラム❞
を実施しました!
まずは、思い溢れる「校長先生からの挨拶」、大学生からの自己紹介。
自身の体験の物語から。
自己中時代から、他己中時代。
そんな中でも出会いや悩みがあったからこそ、自分の見方や出会いの大切さについてわかったことを、大学生から話してもらい、生徒に今回のフォーラムがどういきるのか?想像してもらいました。
短編小説から好きな物語を選ぶように。教えるのではなく自分を振り返り、語る。
大学生たち5人が、1人ずつ4分程度で「自分のもやもやしたこと、出会いにより気づいた事、これからのワクワク」を話してくれました。
大人よりも身近な自分の将来像として、大学生の経験談を聞く事で、考える・変わる事への肯定感と未来へのワクワクをつくり、生徒の振り返りや想像を促します。
もちろん、すごい!成功ばっかり!でも真似できない!という遠い話ではなく、好きなことがみつからない。過去のいじめ。やってみて実際どうだったかなど、少しかっこつけすぎないように自分を振り返り。
相談からはじまる関係。こたえのない問いに皆で見つけあう。
今回徹底したのは、「自分たちは先生ではない事」と
「きらきらした部分だけ見せるのではなく、等身大の変化や成長途中の今を見せる事」。
後半は、各クラスでグループに分かれて、1クラス1名大学生が担当し「最近、人との間でもやもやした事」について、その時の状況と自分がどう思ったのか?を話して
・相手はどう思ってたんだろう?
・自分は本当はどう思ってたんだろっ?
・お互いからみても、同じ答えになる「事実」はなんなんだろう?
を相談し、皆で話し合うことで
様々な出会いや意見、選択肢の中で悩む際、役に立つよう「事実・解釈を分けて整理」できるようになり「解釈の幅を広げる」ワークを行いました。
友達が、久々に電話できたのに生返事で悲しかった。恋人にやきもちを焼いてしまい焦っちゃう。
気を使ったのに、断れてショック。バイトの帰りが遅く、親に叱られて全然自分の事わかってくれないと思っちゃう。など
身近な「人とのすれ違い」に、中学生が共感し、それぞれの立場になって考えて自分の意見を大学生のもやもや解消のため、話し合います。
まとめ
最後に、感想シェアとアンケートのお願いをし
全体の振り返りを行いました。
休憩中や終了後には、大学生にサインを求めたり、お話したり。
これまでにない体験にワクワクしてくれたらうれしいな!
終了後のアンケートから
楽しく、皆と自分を広げることができ「物事の捉え方」や「協力の大切さ」を感じてもらえる会になったようです。
また、大学生側にも学びがあり、よい「関係性」でのキャリアフォーラムとなりました。
自分自身の発見
開催での気づき、そしてこれまでの活動からの気づきを、「三重県小中学校長会」でお伝えさせていただく機会がありました。
もちろん、全部が成功ではなかったので、しくじりや裏側も…笑
そこで、シェアさせていただいた内容がこちら。
年下であっても、面白く学ぶものがある。
まずは、最後まで「きききってみる」こと。
そうする事で、リスペクトとフラットな目線で考え合う事が実現できるのではないかと感じています。
今後も、沢山の人とともに発見していく事。続けていきたいと思います!
実施依頼やご相談は、ギャップで学習ナビゲーターまで!