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出版業界のすみっこで

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出版業界のすみっこからみる、本や出版についてのはなし
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#読書

わたしの世界を開いた「入門書」

わたしの世界を開いた「入門書」

古文は日本語で書かれた暗号だった。
教科書に並ぶ文字列からは意味が読み取れない。
ひらがなと漢字が並び、なんとなくわかりそうで、わからない。
いまつかっている単語を見つけたが、意味が違うようだ。
単語も文法も違う。だれが何をしているのかわからなくなる。
ダジャレのような掛詞。暗唱しなさいと練習した動詞の活用法。

古文を習い始めてすぐのころは、まったくおもしろくなかった。

そんな古文に対しての認

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本で「わたし」の仕事を変えられるのか。読書会をはじめた理由。

本で「わたし」の仕事を変えられるのか。読書会をはじめた理由。

それでは、時間になりましたのでディスカヴァー読書会をはじめさせていただきたいと思います。
こんばんは。ディスカヴァーのデジタル事業部、入社5年目の伊東と申します。
今日は、第○回ディスカヴァーの読書会に参加くださりありがとうございます。

毎回、ぼくの緊張で上ずった声ではじまる。
月1回ペースではじめた、ディスカヴァーの読書会も次回で、5回目だ。
このnoteでは、読書会をはじめた理由と、どんなこ

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ネガティブな感情も「わたし」の一部。"株式会社「わたし」"という考え方(ちょっとPR)

ネガティブな感情も「わたし」の一部。"株式会社「わたし」"という考え方(ちょっとPR)

ぼくはどうやら、ネガティブな感情を抱きやすい。嫉妬や妬み、不安や恐れの感情は、ぼくの判断や思考を支配する。だけど、これはぼくの脳や身体の癖であり、ぼくのすべてではなく一部である。このことに気がついてから、ぼくはずいぶんと心が軽くなった。

よくあらわれる感情が、自分の一部であると発見したのは、『不安を自信に変える授業』(クリステン・ウルマー著)に書かれていたおもしろい例えに出会ったからだ。この本は

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読書会が盛り上がる3つのコツ

読書会が盛り上がる3つのコツ

#コルクラボ では、毎月の課題本の読書会に加えて、そのほか、たくさん読書会が開催されている。作家や作品のファンミーティングのような形の読書会や、好きや興味を中心に集まる読書会、学びや共通体験のための読書会もある。

読書会は、共通する趣味や関心を持つ人が集まりやすく、同じ目線で話ができる。だから、参加者同士の共感が生まれやすい。話も盛り上がりやすい。設計しなくても、ある程度、「本」という間に入る存

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「この本がほしい」の感情の奥にある、欲望と選択

「この本がほしい」の感情の奥にある、欲望と選択

会社からの帰り道、欲しい本のことを思い出して、近くの書店に立ち寄った。Amazonに在庫がない書籍で、すぐに手に取りたいと思っていたからだ。
書店に入ると、順に話題書、新刊、ジャンルの棚を歩いた。一度で見つからなかったから、何度も往復した。隅から隅まで、指指しながら探した。けれど見つからなかった。
それで、Amazonの商品ページを出しながら、この商品の在庫はあるのかを聞いた。
「残念ながら在庫し

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コミュニティを学ぶための本

#コルクラボ では、毎月課題本がある。課題本を通して、コミュニティの理解を深めている。コミュニティの共通言語をつくっていく。
このnoteでは、2017年に読んできた #コルクラボの課題本 を紹介したい。

コミュニティを学ぶとは、自分のことを理解することだ。思考、感情、行動をより細かく、深く理解する。コミュニティを学ぶことは、人と人との関係を理解することだ。わたしとあなた、わたしとチームの関係性

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きみが「わからない」のは「わかる」を理解していないからだ。

きみが「わからない」のは「わかる」を理解していないからだ。

「わかる」とは、どういう感覚なのだろう。
ぼくたちは、説明を聞いて「わかった!」と言い、話をしていく中で「腑に落ちた」こともある。
会議の議論を聞きながら、何を話しているのか「わからない」と言い、彼や彼女に、「なにもわかっていないくせに!」と言うこともある。
ワールドカップについて詳しく話す人に、サッカーのことが「わかる」人だと思う。いい絵だ、いい壺だとわかる人もいれば、わからなくて騙される人もい

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本があいだにある関係

本は個人だけの楽しみではないようだ。
読書は、独りで読むものだから、個人の閉じた体験だと思っていた。

ところが、読書会では、参加者同士のあいだに本がある。本を読んで感じたこと、学んだこと、わかりたいこと、実践したいこと、そんなことを自然に話せる。共有している言葉と文脈があるから、安心もできる。だから、意見が違っても、おもしろい。

先日、ある人に、お勧めされた本がある。
ぼくも、紹介したい本があ

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読書会を開催しました

読書会を開催しました

先日、ぼくが働いているディスカヴァー・トゥエンティワンで、読者のみなさんをお呼びした読書会を開催しました。

この読書会は、『本を通して、これからの「わたし」の働き方・仕事を考える場』をつくりたいと企画したもの。
第1回目は、『働き方の哲学』を課題図書に、自分自身の働き方やキャリアについて、一緒に考える時間になりました。

■当日の様子
会場は、ディスカヴァーのオフィスのロビー。少人数のグループに

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読書体験の再定義

読書体験の再定義

モノよりコトだ!体験だ!
そんな言葉をたくさん聞いてきた。音楽業界はモノからコト、体験に変わって、CDよりもライブが重要だなんて話も聞く。

では、本にとっての体験はなんだろう。

著者の講演?セミナー?握手会?サイン会?読書会?
すぐに体験らしきものが思い浮かんだ。
でも、それらを音楽業界のモノからコトへの変化と比べたとき、ほんとうにそれが本の体験なんだろうか?と疑問が浮かんだ。

そもそも、読

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「読書会」とはなにか? なにがおもしろいのか?

「読書会」とはなにか? なにがおもしろいのか?

『なぜ「読書会」で出会えるのか?』では、「読書会」の構造から、人と出会える理由を考えた。読書会は、共通する趣味や関心を持ち、本を読んでくるという障壁を超えた人が、同じ目線で話ができる場だ。だから、参加者同士の共感が生まれやすい。話も盛り上がりやすい。設計しなくても、ある程度、「本」という間に入る存在によって、安全と安心が担保され、人と人がつながりやすい構造になっているのだ。

今回は、本を読んでき

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コミュニティを発酵させるにはどうしたらいいのか?

コミュニティを発酵させるにはどうしたらいいのか?

発酵させることと「コミュニティ」をつくることは同じだ。それに、「発酵させる」という営みは、組織やチーム、人との関わり合いということにも共通している。

発酵という現象は微生物たちの営みだ。

酵母やカビ、乳酸菌といったマイクロメートル単位の生物種が、お酒や漬物、醤油や味噌をつくっている。ぼくたち人類は、長い年月をかけて、発酵という技術を習得し、おいしい食べ物や飲み物をつくることに成功した。
だけど

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なぜ「読書会」で出会えるのか?

なぜ「読書会」で出会えるのか?

ここ最近、「読書会」に参加したり、実際に企画したりしている。読書会はおもしろい。参加者としても主催者としても。あたらしく出会う人と、いつもしない話をする時間は、とても新鮮だ。1冊の本を通して出会う人、出会う自分、出会う言葉は、読書会の大きな価値なんだと思う。

“読書会は出会える”という話を聞いたことがある。
実際に、日本最大の読書会『猫町倶楽部』の読書会では、そこで出会ったことがきっかけで結婚し

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『発酵文化人類学』は、きみの感覚を発酵させる1冊。

『発酵文化人類学』は、きみの感覚を発酵させる1冊。

『発酵文化人類学』という本は、タイトルの通り「発酵」に関する本だ。ただの発酵の解説本ではない。科学の本でもなければ、難しい学問の本でもない。
文化としての「発酵」という現象を、さまざまな視点で考えていく一冊だ。発酵を再定義するような一冊だ。

正直言ってしまうと、はじめ悔しかった。
ぼくは大学院で生物工学を専攻し、発酵工学の延長にある専門分野で学んできた。だから、発酵のおもしろさをわかっている

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