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「信頼されたい」という価値観を手放した話。

今日は、「信頼されたい」という価値観を手放したお話について
綴ろうと思います。


少し前の私の価値観は
「人との信頼関係」に重きをおくことでした。


信頼関係を結ぶことは何に置いても大事で

看護師を志したときも
「信頼される仕事だから」
という要素は大きかったと思います。

「侑子さんだから、安心して話せます。」
というような言葉をいただけることがあると、
信頼してもらえている証かなと感じます。

信頼されるっていうのは
単純に嬉しいし
気持ちいいものですよね。


でも、あるとき気づいたことがありました。

「誰かに信頼されたい
という欲求ばかりが先行していて

自分からの信頼が
そっちのけ になったいた」

ということでした。


ちゃんと目を見て話して


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自分からの信頼、つまり自己信頼が欠けていると気づいたのは、
私が恋愛にちょっと疲れていたときのこと。

いつも親身になって話を聞いてくれる方に、
「最近うまくいってないんですよね〜」と愚痴をこぼしていた時でした。

「相手に、私のこと、ちゃんと見てほしいなって思うんです。
何処の大学出たとか、出身地とか、
そういう肩書きみたいなものを全部無しにして、
ちゃんと見て欲しいなって。
でも男の人は、そういう”肩書きがある私”が好きなのかな。
自分を全部出したら、上手くいかなくなるような気がするんですよね、、」

そんなような話をしていました。

うんうん、と頷きながら聞いてくれていた彼女が、
ふと口を開きました。


「侑子ちゃん、

ちゃんと目を見て話して目が泳いでるよ。」


私は、ドキッとした。

彼女は話を続けます。

「”ちゃんと見て欲しい”と言う前に、
侑子ちゃんが 相手のことを見てあげているのかな?
目を逸らしていると、
無意識で"見ないで"と言っているサインに なるんじゃないかな?」


その言葉に、私はショックでした。固まりました。でも、納得もしました。

私は自分に自信がなくて
自分の可能性を信頼していなくて

ありのままの 素の自分を見て欲しいと言う割に、無意識に「自分の素」を隠そうとしてきていたのです。

確かに今まで患者さんと話すときは
目を見て、体を向けて、話をすることを意識してきました。

友達と話す時も、目を見て話をしてきました。

でも、気になる人や好きな人と話す時は特に、目を見れなかった。
恥ずかしさもあったし、「私なんて…」という諦めの気持ちもあった。
それよりも、「自分の素」が嫌でもにじみ出てしまう相手を目の前にすると
どうにかしたくて、目をそらしていたのだと思います。

そんな自分、私は嫌だ。

そんな自分、今から止めたい。


この日から、相手の目を見ることを習慣に取り入れたのでした。


シャンパンタワーの法則 × 自己信頼の不一致


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シャンパンタワーの法則って、ご存知ですか?

シャンパンタワーとは、シャンパングラスをピラミッド型に並べて
1番上のグラスからシャンパンを注いていくセレモニーのことです。

積み重なった1番上のグラスが自分自身、
2段目が家族やパートナーなどの身近な人達、
3段目は会社の同僚や友人たち、
4段目はお客様や地域の人達に見立てます。

シャンパンタワーを人間関係に見立て、
1番上のグラスにシャンパンが注がれると、
グラスからあふれたシャンパンが2段目、3段目、
そして全体へと伝わり、タワーが完成するのです。

つまり、自分自身をまず一番最初に満たさないと
周りにいる人を満たすことができないのです。

なのに多くの場合で、
自分が幸福感に満ちていないことを理由に、
他人に欠けている穴を満たしてもらおうとする傾向にあります。

けれど、シャンパンタワーの法則を理解すれば
「他人に満たしてもらう→自分の心が満たされる」という順番が成立するはずがない、ということがわかりますよね。


「自己信頼の不一致」も、これに基づいて説明することができます。
結局、自己信頼が充分じゃなかったことが、
「信頼してほしい」という考え方の始まりだった
のです。

自分で満たせないから
誰かに満たしてもらいたいって
思ってたんですよね。

順番が完全に逆

自分の言葉、行動を信頼できるから
周りの人も信頼できるし
周りの人から信頼される私になる
のです。

この流れにハマると
完全に揺るがなくなります。


「自分を信じる」という感覚


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ならば
自分を信じるってどういう感覚??
って思いますよね。

例えば
「直感を信じて行動できること」
自己信頼のおかげだと思います。

「自分で決めたことを、他人のせいにしないこと」
自己信頼です。

自由気ままに振る舞うということとは
ニュアンスは違っていて

「その瞬間の自分の言葉や行動、
あらゆることに自分の意思を持てること」

つまりは
誰に何かを言われたとしても
「行動を選択したのは自分だ」と、
そこに意思を持てること。

これが自己信頼だと思います。

だから思い切って信じちゃって大丈夫で
いつも、何かを信じようと決めたときに
自分の意思があることだけを確認しておくのです。

それで例え失敗したとしても
行動できた自分へ信頼残高は、加算されるだけ。

失敗は、行動した証。

やったね!
行動できたね!
って、自分自身をたくさんほめてあげるのです。

繰り返すうちに、行動の精度もどんどん上がっていくでしょう。

そのうちに、
社会的地位とか資格とか実績ばかりに囚われなくなり

「信頼されたい」という価値観さえ手放しができて

もっと軽やかになるときが来るでしょう。

周りからの評価は、気にならなくなります。


相手の目を見るようになったら
恋愛が全てうまくいくようになったという、単純な話はありません。

恋愛はそんなに簡単なものではない(笑)

ですが、承認欲求で始まる恋愛ではなく
自分のありのままを表現し
相手のありのままを受け取る

という視点に変わってきたとは感じています。

自己信頼ができると
人間関係は自然と変化していくのでしょう。



これが実際に私に起きた
「信頼されたい」という価値観を手放したプロセスでした。


自分を満たすことができたら、自然と他人に求めるものが変わってくる。
そういう実感があるし、誰もがそうなるだろうと、私は信じています。

いつも楽しく読んでくださり、ありがとうございます! 書籍の購入や山道具の新調に使わせていただきます。