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25歳の女が「百ます計算」を2週間つづけたら、仕事の集中が切れなくなった!
百ます計算をするまで、ルーティーン業務は苦痛でしかなかった。
入社4年目になり、単調で退屈なルーティーン業務が増えた。とても大事な作業だけど、手と目を動かすだけのつまらない仕事だ。だるい。だるい。あーーーーーー本当にだるい!!!ゴールデンウイーク前の夜20時頃、残業中にひたすらルーティーン業務をこなしている時間がたまらなく嫌だった。
ただ、たまたま買った「百ます計算」を2週間続けた結果、驚くべき効果があった。なんと「いつでもルーティーン業務に集中できるようになった」のだ。特筆すべきは「いつでも」の部分だ。体調がいい時だけではなく、寝不足でつらい時や疲れた時、体調が悪い時でも集中力が切れない。「本当に昔と同じ仕事をしているのだろうか?」と思うくらいだ。
もちろん個人差はあると思うが、百ます計算をして損はない。強い集中力を手に入れたいなら、500円を本屋に支払い、ぜひ騙されたと思って挑戦してほしい。
集中力は参考書コーナーに500円で売っている
百ます計算は縦10マス、横10マスの計100マスの中に縦と横の数を計算した答えを記入する勉強方法である。小学校の算数で取り組んだ人もいるだろう。
わたしが購入した本は『陰山メソッド 徹底反復「百ま計算」』だ(写真下)。たったの500円で、足し算・引き算・掛け算・割り算それぞれ2週間ずつ問題がついている。かなりお得だ!社会人が子ども向けの教材を購入するのは少し恥ずかしいけど、集中力のために我慢して購入いただきたい。
ページをめくると、1ページに2つの問題がついている。朝1つ、夜1つで、1日2つ問題を解いていく方式だ。「え、1日2回⁉」とげんなりする人もいるかもしれない。ただ1回あたり2分以内には終わる。慣れれば1分程度で終わってしまう。スマホを見ている時間をちょっとだけ百ます計算にあてればよい。続けてみると、結構気軽だなと思えるようになってくる。
そしてこの百ます計算の最大の特徴が、2週間まったく同じ問題が出題され続ける点だ。上の数字の並びが1つも変わらず、ただただ同じ問題を解いていく。「同じ問題やって意味あるの??」「答え覚えちゃうんじゃないだろうか」と疑問に感じるだろう。わたしもそうだった。
2週間同じ問題を解き続けたメリット
ただ、同じ問題を解き続けたために集中力が手に入ったと言っても過言ではない。それくらい、問題を2週間まったく変えない効果はすごかった。
まず自分のスキルが理解しやすい。もし毎日続けていても違う問題なら、その日の結果を「たまたまかな」と思ってしまう。一方毎日同じ問題だと、その日の結果が良かったのか悪かったのかがすぐにわかる。そして悪かった場合には、同じ問題なので対策が立てられるのだ。
対策といっても、解答を暗記するのではない。「字は流れるように文字を書こう…」とか、「7の段が苦手だから効率的な計算方法はないだろうか…」とか、より早くこなすための改善案を考えられるのだ。
そしてどんな状況でも取り組みやすい。わたしは夜更かしをした夜中3時や、寝不足でしんどい朝6時にも取り組んだ。だらしのない私は「今日はやめておこうかな…」と思う日が何度もあった。ただ問題が変わらないので、どんなにつらい状態でもスタートすれば自然と手が動いた。もし毎日違う問題なら、調子が悪いと手が止まっていいタイムにならず、嫌になってやめてしまっていたかもしれない。同じ問題だったおかげで、飽きっぽい大人でも継続できた。
このように、どうにか1日2回(抜かしてしまう日もあったけど……)、2週間百ます計算に取り組み続けた。
※下のグラフは百ます計算のタイム推移だ。不思議と朝と夜のタイムが比例している日が多い。
百ます計算は社会人の「精神安定剤」
ちょうど昨日、百ます計算を始めて2週間たった。改めて振り返ってみると、いつの間にかルーティーン業務を取り組む気持ちが大きく変化していた。
ルーティーン業務は全然減っていないのに、なぜか全くつらくないのだ。今まであんなに「だる~~~~!!!」と心の中で叫び続けていた仕事が、いまでは淡々とこなしている。決して楽しめてはいないけど、嫌いだった業務がメールチェックと同じくらいの気軽さでできるようになった。
そして残業時間になっても集中力が途切れない。今までは20時頃になるとダルさが一層強くなり、さらにゆったりした速度で作業をしていた。速度が落ちればしんどい気持ちも増していき、さらに遅くなる……残業時間ではそんな負のスパイラルに陥りがちだった。ただ残業時間も集中力を保持し、速度を落とさずに業務ができるようになった。おかげで毎日21時過ぎだったのに、最近では21時を過ぎる日はほとんどなくなった。
百ます計算に毎日取り組んで脳が活性化され、繰り返しの仕事もサクサクこなせるようになり、集中が途切れない。そんな自分に、前より自信が持てるようにもなった。百ます計算は働く人の精神安定剤の効果もあるようだ。
百ます計算は小学生が取り組むイメージがあるかもしれない。ただ大人が2週間挑戦すれば、いま抱えている退屈な仕事をサクサク終えるための集中力が手に入るはずだ。「だるい!!!!」「こんな仕事大嫌い!!!!!」と思いながらルーティーン業務をしている方には、ぜひ百ます計算をおすすめしたい。