今日の絵本04:『しょうぼうじどうしゃ じぷた』渡辺茂男/山本忠敬
ちびっこだからできることがある
じぷたは、ある町の消防署にいる小さな消防自動車。ジープを改造して作られました。小さなポンプも、ぷーぷーと鳴るサイレンもついていて、ちびっこでも働き者でしたが、だあれも気にかけてくれません。町の子どもたちも、ほかの消防自動車のことは大騒ぎするくせに、じぷたのことは「なあんだ、ジープをなおしたのか」なんて言うだけでした。そんなある日、隣村の山小屋で火事が起きました。署長さんは顔色を変え、じぷたにこう言ったのです。「よし、じぷただ。頼むぞ。出動だ!