―初めての入院6日目 〜 便秘に悪戦苦闘の術後4日目 〜 ―
開腹手術をして、痛み以上に心配していたこと、それは『便秘』。
普段 仕事や休みのサイクルで毎日出ないこともあるが、定期的に青汁やらヨーグルトやらを摂取し、下剤を使用するほど苦労したことはなかった。
入院した日に初めて下剤(センノシド)を飲み、腹痛と下痢っぽくなった。だからなるべく使いたくはないが、困ったらまた貰えばいいと安易に考えていた。
お腹は動いていて、ガスも少しずつ出せている。でも便意はおきない。
遅くなってから対処して、硬くて出せないとか、浣腸しなきゃいけないほど大変になるなら、前もって対処して少しずつでも出していこうと思い、前日に下剤をお願いした。酸化マグネシウムが処方され、前日の夜に1錠だけ飲んだ。
「いきなり効果が出たら怖い」なんて不安は全く無用で、何の気配もなく朝を迎える。便のことが頭にあったからか、夜間は全然寝付けなくて、痛みも気になりだし、いつものように4︰50頃 痛み止めを飲む。
耳鳴りは、昨日までよりは少しマシになっていた。貧血の薬は夕食後に飲むよう処方されていて、それが少しでも効いてくれたのか?と期待する。
食事は今朝でお粥を終了した。食べやすいけど、これだとパンが病院食で出ないと気づき、ご飯が食べにくければ少しお湯をかけることも考えた(行儀は良くないがお茶漬け風)。
そして、運動量が足りないのだろうと察し、機会を分けながら歩く時間・歩数を増やすよう考えた。
午前は医師・看護師の回診が来るので、その後にしようと決めていた。だがしかし、医師の回診の後、なかなか看護師が検温に来ない。同室者のところには来るが、私のところには来ない。同室者2人は手術を明日に控えていたため、その準備で忙しいのはやり取りでわかる。他の部屋も受け持ってるようで、バタバタしてるのも感じていた。ここで私がいなくなったら、手をわずらわせてしまうと思い、とりあえず部屋で待機。結局 私のところに来たのは昼近くだった。さすがにここから歩くのは面倒になり、午後と夕食後に分ける。
生理は3日目となり、出血は減少。さすがに手術日以降から入ってなかったシャワーは入りたい(4日間くらいシャワー入っていず)。温タオルで身体を拭いてはいたが、さすがに頭を洗いたい。そう思い、夕方にシャワーに入る予約をした。
朝食後、酸化マグネシウムを2錠に増やして飲むも出ず。昼も思い切って2錠飲んでみる。苦手な牛乳をヨーグルトに変更してもらうよう頼んでいたが、今朝牛乳が出てしまったため、昼から院内のコンビニで固形ヨーグルトと飲むヨーグルトをいくつか購入し、固形ヨーグルト1個を摂取。
そして歩いてみる。歩くと痛みはあるが、最初に比べたら大分マシ。黙々と歩き、大体30分くらいで2500歩ほど。変な人に思われてると思うが、誰がどう見たって歩く練習してるだろうとわかるはず。でもさすがに30分歩いてると、貧血のせいなのか、体力が落ちてるからなのか、疲れや動悸を自覚したため、戻って休むことにする。前日不眠だった影響もあるかもしれない。夕方からシャワーも控えていたため、軽く眠ることにした。
シャワーでは、久しぶりの洗髪でシャンプーが泡立たない、垢がボロボロ出るなど、思いのほか時間がかかった。1人30分の枠なので焦る。でも少しでも流せることに喜びを感じた。
お腹の傷は、白い発泡スチロールのようなもので保護され、その上から防水テープが貼られてるのでよくわからない。鏡越しに見ると、お腹がぽっこり。ガスと便で張ってる気もする。また後から歩かなきゃな、と再認識した。
下剤を飲んでも音沙汰のない便意。
でも下剤が一気に効いて、夜中下痢になって何度もトイレ通うのは大変すぎる。夕食後はビビって酸化マグネシウムを1錠だけ飲み、飲むヨーグルトを1本飲んだ。
夕食後、また歩くのを再開。昼間に比べ人通りは少ない。スマホに取り入れていた洋楽のプレイリストを流しながら、また黙々と歩く。1曲が大体4分ほどで、曲が終わるたびに何歩歩いたかチェック。1曲250〜300歩くらい。それを30分くらいやってみると2500歩近く歩けていた。今日のトータルが5000歩以上になったが(コンビニや水汲み・トイレなどの行き来も合わせて)、もう少し歩きたいという欲も出てくる。でも5500歩超えてくると、昼間のように疲れと動悸が出てきた。おまけに冷や汗もかいてきたため、諦めて部屋に戻る。そしてなんとなく、左耳奥の鼓動のような耳鳴りも大きくなっていた。
無理はしたら駄目だな。
「せっかくシャワー浴びたしな」と自分を納得させ、今日はもう眠ることにした。
痛み止めは、いつものように昼食後と寝る前に内服。生理が3日目になり、痛みも落ち着いてきたように思う。まだ起き上がったり、立ち上がったりする時に引っ張られる痛みはあるし、歩いてる時も痛みは感じるが、便秘に比べれば何の心配もない。
癒着のことも頭によぎり、早く出てくれることだけを願った。痛みでお腹に力を入れることは難しい。硬いと踏ん張りきれない可能性が高いので、下痢の方がマシである。なんとか出てくれーと祈りを込めながら眠りについた。
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