オーシャンリペア(株)×5年社会×SDGs教育|出前授業
1.対話型で進む!SDGs特別授業!
さて、今回の授業なんですが、なんと!スポットティーチャー初となる市外での授業です🙌 福岡市を中心に展開していたのですが、今回初めて市外からの依頼が実現しました!
場所は、うなぎのせいろ蒸しで有名な福岡県柳川市です!
5年生の先生から水産業の勉強の発展学習として講師依頼があり、柳川市立皿垣小学校にお邪魔して特別授業を行ってきました。なんと5年生の児童数は9人!少人数ならではの距離感と対話形式で進む授業は特別な体験になりました✨
以前も5年生のSDGs教育で活躍してくださった「100年後は今よりもっといい海を。」という理念のもと、立命館大学発スタートアップとして生まれたオーシャンリペア株式会社の取締役副社長、戸田耕介さんにお越しいただきました!
☟前回の授業はこちら☟
どのような授業になったのか、これから紹介しますので、ぜひ最後までお読みくださいね😊
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2. 漁のなか、捨てられていく魚たちの真実
5年生の社会科では水産業について詳しく学びます。今回はその発展学習です。
最初に見せていただいたのは、Google Earthで映し出された皿垣小学校の映像です。そこから柳川市→福岡県→長崎県→五島と、場所が次々に移り変わります。そして、五島の海が映し出され、実際に漁に向かう様子の映像が流れました。
まだ暗い海の中を漁に向かう漁船。
「あっ、動画だ!」
「すごく朝早いんだね!」
魚たちをとる漁の映像が流れます。
「エイがいる、かわいい」
「ぶり?さわら?」
「これは養殖かな?」
習ったばかりの言葉が出てくるところにも発展学習の良さを感じます。
漁が進む中で、エイが海に放り出されている映像が映り出されます。
戸田さんからも
「なぜ捨てていると思う?」
と質問すると、子どもたちは不思議そうに考えこみました。
その後戸田さんは、エイが美味しくなく、2~3日経つとアンモニアのような臭いがしてしまうため、スーパーなどに置けないこと、そして漁師さんたちがエイを網から外して捨てている理由を説明してくださいました。
少人数での授業だったため、教室で行う授業は距離が近く、映像を見ている間も子どもたちと対話を交えながら進行できました✨
その後、魚が紹介されました。
「この魚はスーパーには並ばない魚です。ぼくたちが買いますと言ったので捕ってくれました。」
さて、この魚たちは一体何に繋がるのでしょうか???
3.磯焼けがもたらす未来の危機とその解決策
ここからは、戸田さんが取り組んでいる環境問題の本格的な話に進みます。
まず、戸田さんは「磯焼け」という海の環境問題が各地で起こっていることを教えてくれました。このまま放置すると、将来食卓に魚が並ばなくなる可能性があるというのです。
磯焼け??食卓に魚が並ばなくなる?!
と衝撃を受ける子どもたち。
しかし、まだその深刻さを理解していません。
そこで、戸田さんは「藻場」の重要性を説明するために、海藻の量が違う2枚の写真を見せてくれました。そして海藻は生き物のすみかや、二酸化炭素の吸収といった大切な役割を果たしているけれど、その海藻が今、どんどん減っているという危機を教えます。
その原因は、さきほど紹介された市場価値の低い魚、イスズミやアイゴです。これらの魚が藻場を食べつくしてしまうのです。環境に悪影響を与えるこの魚をどうすべきか、子どもたちに問いかけられました。
次々に手が挙がり、子どもたちがどんどん予想を発表していきます。
「水族館にもっていく!」
「駆除する!」
「どこか一か所にまとめる!」
「気温を寒くする!」
以前の学校でこの質問があった時には、にんにく、お酢、揚げるなど、食べ方を工夫する案ばかりだったので、今回の子どもたちの回答はまたちがった視点でおもしろかったです。
戸田さんはこの子どもたちの意見に対して、
「うん、そうだね。実は水族館にもいるんだよ。でも何百匹もイスズミやアイゴを見たくないよね?」
「実は駆除しているところもあるんだけど、年間すごいお金をかけてやってるんだよね。」
「一か所に集めたり、寒くしたりできたら本当にいいね笑」
と即座に応えてくれました。
そして戸田さんからは
「ぼくたちはこの問題を解決するために、人間の食べ物ではなくドッグフードを作りました!」
と発表があると、子どもたちからは驚きの声があがりました。
世の中のサービスは「課題」→「解決方法」というのがほとんどですが、これからの時代には予測できない難題が次々と現れるでしょう。
なので特に今後そんな世の中を生きて大人になっていく子どもたちには、柔軟な思考でさまざまな解決方法があることを知ってほしいと思っていました。この授業で子どもたちの驚く様子を見て、紹介することができてよかったなと感じました。
その後も戸田さんは「ブルーカーボン」や「海の生態系ピラミッド」についても話し、海の問題について広く深く教えてくださいました。
今回の授業を通じて、子どもたちはさらに自分にできることを真剣に考え始めました。
今回授業を受けた子どもたちや先生の感想を紹介させていただきたいと思います。
4. コラボ授業を終えてみて…
今回訪れた皿垣小学校は、1クラスの生徒数が少なく、今回お邪魔した5年生も9人学級でした。
子どもたちはとても礼儀正しく、爽やかなあいさつで迎えてくれました。個人的には、制服がある学校ということにも新鮮さを感じました✨
迎え入れてくれた先生方もとても温かく、素敵な学校でしたが、なんと今年度で廃校になるとのこと。近くの小学校で統廃合が進んでいるそうです。
人口が増え続けている福岡市に住んでいるからこそ、初めて郊外の市を訪れた際、少子化の影響を強く実感しました。現在取り組んでいるスポットティーチャー事業についても、改めて考えさせられる機会となりました。
とても良い経験となりました!依頼をいただいた皿垣小学校の先生、そして今回授業を行ってくれた戸田さん、ありがとうございました✨
5. これからのこと
戸田さんが紹介したドッグフードは、立命館大学の研究の一環「磯焼けドッグフードプロジェクト」として始まりました。現在はそのプロジェクトを経て正式に法人設立された、まさしく!ソーシャルビジネス企業の1つなんですね✨
下記にオープンショップを貼り付けておきますので、気になる方はぜひとものぞいてみられてくださいね😊!
☟オーシャンハーベスト販売サイト☟
また、現在オーシャンリペアさんは福岡市ソーシャルスタートアップ支援の一社に選ばれており、ふるさと納税支援にチャレンジされています。残り数日ですので、ぜひ下記サイトを覗いていただき、取り組みについてご覧ください。
https://furusato-forgood.jp/projects/000068
大変貴重な授業をありがとうございました!戸田さんはこれからもタイミングが合えば授業をしてくださるということです✨
授業を希望される方は下記ホームページまでお問い合わせください。
☟ スポットティーチャーHP ☟
※戸田さんへの直接の連絡はご遠慮ください。
本当にありがとうございました~🐱
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