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子どもたちの未来

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農業と自然

農業と自然

忘れていないか?農業は自然ではない、ということを。

野菜は、言わば、入植者。自然にそこにあった木々や野草たちは原住民。

その自然に戦いを挑み、破壊し、畑という人工物を作り、野菜を植えて育てるための場所を確保し続ける。人間好みの弱々しい「野菜」と言う名の植物を育てるために、必要に応じて、その土地の原住民たる植物だけでなく、虫や獣も殺戮する。

畑は自然ではない。自然を切り拓いて作った人工物だ。

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友だちって

友だちって

友だちが多いねえ!本当の友だちだね。友だちと言える人あまりいないんだ。友だちなのにー。友だちなんだったらー。よく耳にする言葉だ。さらには、友だちって?というのも。

幼稚園に入る頃、いやその前から、「おともだち」というのが大切なものとして教え込まれる。公園デビューとやらをして、知り合う近所の子ども。同じクラスになる子ども。おともだちね!と。そのお母さんとお母さん同士は、ママ友=お友だち。ん?そうか

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伝授

伝授

植木の水やりで、根本の土にホースの口を近づけてしっかりと時間をかけてやりながら、ふと、気づいた。蚊に刺されるのが嫌で早く終わらせたい気持ちもあり、表面にサーっと撒いているのを母が見て、葉の方だけじゃなくて、もっと根本の方にこうしてやって、と言われ、その時は、うるさいなぁと思ったものの、母に言われたやり方の方が良いことにずっと後になって気づき、結局、そのやり方でやるようになっていた。他にも、母がして

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ごっこ

ごっこ

小さい頃から、ごっこ遊びが大好きだった。お母さんごっこ、お姫様ごっこ、モンチッチやりかちゃんの病院ごっこ、馬車ごっこ(この辺からマニアックになってくる)、魔女ごっこ、戦いごっこ。妹が5歳年下だったので、赤ちゃんという役にして、だいぶん遊んだ。その後は、カセットテープレコーダーに向かって、ラジオDJごっこ、アンケートあそびなどなど。そして、彼女が大きくなってきて、一緒にごっこなどしてくれなくなっても

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へた

へた

歌うこと、ピアノを弾くこと、踊ること、絵を描くこと。これが小さい頃からの好きなことだ。そして、どれも、どちらかと言えば、下手くそだ。「好きこそものの上手なれ」というのは、よほど好きでやり続けて、気が付いたら上手になっていた、という展開でもない限り、うそだと思って生きてきた。

好きなのに下手くそだ。なのか、もしくは、下手だけど好きだ。なのか。前者の場合、小さい頃から、歌ったり踊ったりすることが好き

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