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他人のイライラは、本当に伝染する「セカンドハンド・ストレス」のお話。
皆さんはこんな経験、ありませんか?
とあるMTGでイライラしている人が一人いるだけで、雰囲気が悪くなるだけではなく自分もイライラしてきた….という経験。
実はこれ、気のせいではなく、研究でも実証されているんです。
論文名:Effect of individual differences in nonverbal expressiveness on transmission of emotion Volume 6, pages 96–104, (1981)
実証したのは、ハワード・フリードマンとロナルド・リジオ。
自らの不安を言葉や非言語的態度で強く表現している人が視界に入ったとき、自分も同様の感情を経験する可能性が高く、それによって脳のパフォーマンスが悪影響を受ける(Howard S. Friedman,Ronald E.Riggio,1987)とされています。
言語だけでなく、非言語的態度も十分影響することがわかっています。
別の研究グループによれば、被験者の26%が、ストレスを感じている人を見ただけで自身のコルチゾール(ストレスホルモン)のレベルが高まったという研究結果もあります。
このような、他人のストレスが周囲の人々に伝わり、その影響を受ける現象を指すことを「セカンドハンド・ストレス」と言います。そしてこのセカンドハンド・ストレスの感染力は、見知らぬ他者からより恋人からのほうが強い(40%)という結果になったそうです。
ストレスを感じている他者、特に同僚や家族を目にすると、神経系に瞬時に影響を受ける場合がある。
そう考えると、ストレスをいかに感じないかも重要ですが、ストレスを感じている人と距離を少し取る、ということも自分自身のご機嫌のためには重要であることがわかります。
ストレスやイライラは、伝染するんです。伝染した結果、脳のパフォーマンスが悪影響を受ける。
職場で一人イライラしている人がいるだけで、周囲の人ましてや自分のパフォーマンスが下がると考えると、ゾッとしますよね。
だからこそ、日々ご機嫌でいることは、社会貢献。
できるだけ、ご機嫌に過ごすことを心がけていきたいですね。