振り返るとたくさんの音楽に囲まれていた10日間♪ そして、車の中では相変わらずBE:FIRST🚗母の推し活は健在💕 - - 歩きながら、家事しながら、食事しながら。。常に頭の中では何かしら考え事をしていて、いつの間にか、脳内がマルチタスク状態なのが当たり前になっていた。ここ半年ほど、"効率よく"日々を過ごすことを意識しすぎて、目の前の食事を味わったり、音楽や景色に身を委ねてボーッとしたりする時間が作れてなかった。確かに一度にこなせる物事が増えると、短期的にみれば充実している
美しく、緻密で、神秘的。フェルメールの絵画はどんな最新技術を用いたカメラで写した写真よりもリアルに"光"を感じる。"光"を表現した絵といえばモネなどの印象派を思い浮かべるけれど、両者は決定的に違う。そもそも印象派は対象をリアルに描くことを重要視していないのはもちろんだけれど、最大の違いはマチエール。印象派の方はその特徴的なデコボコしたマチエールで、絵の具の厚さも込みで光を表現する。対してフェルメールの方は、どんなに目を凝らしてもマチエールの凹凸(おうとつ)を見て取れない。
1/21(日)&1/24(水)のアートキャラバン公演の演目は「レ・パティヌール(スケートをする人々)」と「シンデレラ」でした🩰 「シンデレラ」は2021年夏に踊ったときと同じスターズ役⭐️ 「レ・パティヌール」は初!浜松公演でbrown couples を踊らせていただきました⛸️実は私自身、この作品を最初から最後まで通して踊ったのは、本番を含めてたったの2〜3回!考えるべき事、もっと練習しておきたかった事が山ほどありすぎて、とにかく不安でたまりませんでした🥶 本番前袖
ツアー公演in 各務原・浜松、終了しました!🩰 1/19(金) 学校巡回公演(各務原) 1/21(日) ニューイヤーバレエ(各務原) 1/24(水) バレエダブルビル(浜松) 年が明けてリハーサルが始まってから本番まで、色んなことを考えて試行錯誤した日々でした。その中で最も収穫の大きかった2つのテーマについて書いていきます📝 まずは、昨年末から痛めていた左足裏の腱鞘炎について。年末年始のお休みで回復すると思っていたのですが、いざクラスが始まってみると、全然治っていな
2023/12/29 バレエ団の公演でも指揮を振ってくださったことのある井田勝大先生のバレエ音楽講座へ行ってきました!それぞれの作品が制作された頃の時代背景や裏話など、どれも興味深い話ばかりでとても勉強になりました📝 また、井田先生自身が音楽的なことはもちろん、作品のストーリーや登場人物の心情、ダンサーの踊りに至るまで、様々な事を考え、それら全ての要素をリンクさせてオーケストラを指揮していることを知り、感服しました👏バレエは総合芸術であり、色んな分野の職人が集結して一つの
クリスマス公演、無事終演いたしました🎄🩰観に来てくださった方々、ありがとうございました🙇♀️ 今年は初めてあし笛を踊らせていただきました!課題は沢山あったのですが、その全てを通して痛感したのは、自身の筋力の弱さです😓去年までは花のワルツのコールドで踊っていたのですが、やはり求められる身体の強さが全然違う!以前より、身体の使い方を理解して筋肉を使えるようになった(はず⁈)だけれど、身体を素早くポジションへ持っていくための瞬発力や、最後まで筋肉を十分に使って踊るための筋持久力
大好きなモネの作品だけが集結した夢のような展覧会でした💕今までは専ら睡蓮推しで、モネといえば植物や水面をモチーフにした作品のイメージが強かったのですが、他にも素敵な作品にたくさん出会えました!中でも、ヴェトゥイユの景色を描いたものと「ヴェンティミーリアの眺め」はとても衝撃的でした。 決して写実的ではないのに、もの凄くリアルに感じる。それはきっと、モネの"光"や"明るさ"の表現によるものなんだろうなぁ、と思いました。けれどそれは写真やポストカードには写らない、実物を目の前にし
この企画展のテーマでもある「キュビズム」と、主に中世〜近世の時代に描かれた絵に用いられた「図像学」との間に繋がりを感じたので書き留めておきます。 "何のモチーフを選び、それを画面のどこに、どのように配置するのか?"という図像学に対して、キュビズムは"対象物をどのように分解して、画面の中にどのように再構築するのか?"。どちらも「分解」と「構成」という同じ過程を経ることから、絵を組み立てるときの根本的なセンスのようなものは共通していると思いました。作風は時代と共に変化し続けても
暇つぶしがてら何気なく読んでみた一冊。 イタリアとは全く縁のない日本人が、一見正反対とも思えるイタリアの文化や社会について知ることに何の意味があるのかと思っていたけれど、読んでみるとかなり興味深い内容でした。日頃の生活の中で感じている生きづらさや違和感、悩みに対して、こんな考え方や捉え方があるんだと、これまでの概念が覆されました! 私自身、イタリア人の考え方や性格に共感してしまう部分がいくつかあったのですが、それらに共通していたのが、"好き"、"嫌い"といった「直観」的な
大好きな原田マハさんのアート小説について。 先日、「美しき愚かものたちのタブロー」という国立西洋美術館の創設に至るまでを描いた小説を読んだのですが、私自身も同じ文化・芸術に携わる者の端くれとして、考えさせられる事が沢山ある一冊でした。 その中で最も強く印象に残っているのが、"日本と欧米諸国での文化・芸術に対する関心や認識の違い"です。現代でも、日本で文化芸術と言うとどうしても、高尚なものとか、お金持ちの娯楽といった認識が強く、日常生活からは少しかけ離れた存在であるように感じ
振り返りシリーズ、最後の記事になります🩰 リハーサルの仕上げのために来日してくださったアントニー・ダウスン先生。この先生のバレエクラスの内容がすごく濃くて、毎日新たな学びや発見がありました!その中でも、期間中のクラス&リハーサル全体を通して実感したことについて書いていきます。 初日に先生が教えてくれたのは、「仙骨」。この骨のポジションがどう在るべきかを理解して感じる、というものでした。それまで「骨盤」という大きな部位を意識したことはあっても、その中の構造や名称について考え
前回の続きで、今回も音楽について書いていきます。 マエストロとして来日してくださった、ポール・ストバートさん。一度だけ、バレエクラスでピアノ伴奏をしてくださった日があったのですが、「なんてまろやかな演奏をするんだろう!」と衝撃を受けました!ポールさんの演奏は、音楽の流れ(とか線みたいなもの?)が絶対に途切れない。同じフォルテ(f)の音でも、日本人の感覚だと上から下に振り落とすように音を出してしまうことが多いのですが、そうすると音がそこで切れてしまう。けれどポールさんのフォル
先日、バレエ団の公演が無事終わりました!今回もリハーサルを通して感じた事、学んだ事がたくさんあったので、忘れないうちに書いておこうと思います。 まずは「コンチェルト」でピアノを演奏してくださった中野孝紀さんについて。本番の1〜2週間前からスタジオのリハーサルでも弾いてくださっていました。その演奏で最も印象的だったのが、全ての音が"粒立っていた"ことです。ピアノでは、音を"粒"という言葉で表現することがあるけれど(よくピアノの先生が「音の粒を揃えて」と言っていたのを思い出しま
今回は「チェックメイト」というバレエについて書いていきます。日本ではあまり上演されない作品のため、知らない人も多いと思います。ちなみに、来月22日(土)&23日(日)に新国立劇場中劇場にて行われる、私が所属するバレエ団の公演で上演する作品のひとつです🩰 振付は二ネット・ド・ヴァロア。英国ロイヤル・バレエ団の礎ともいわれる方です。チェスをモチーフにしていて、”愛"を表す赤色の駒と”死”を表す黒色の駒が対峙する形で進み、最後には”死”が勝利するストーリーです。初演は1937年。
ここ数か月間オープンクラスでお世話になっている先生から、音楽の使い方についてアドバイスをいただきました。 (特にクラスでは)自分の身体のことに集中するがゆえに、つい”自分のリズム”だけで踊っていまうのですが、これだと踊り全体がな~な~に流れて印象が薄くなってしまう。ピルエットを例に説明してくださったのが、「”おりる音”を自分の中で決めておく。すると動きにメリハリが出て、回転もハマるようになる」。さらに「音楽の使い方を意識して踊りにスパイスを加えると、観ている人の印象に残る踊
先日、同じバレエ団の友人と食事をしたのですが、そのときに話題になったのが今回のタイトルにもある、”なぜバレエの道を選んだのか”。 今までそんなことを考えたこともなく、ただバレエが好きだからこの道を選んだのだと思っていました。けれど、その友人はこれに対する自分なりの答えを持っていて、バレエが好きであることは大前提として「自分の根底にある願望や欲求は何なのか、自分自身で理解しておくことって大切だと思う」と。 そこで、子供の頃から今に至るまでを振り返ってみて私なりに導き出した答