"光の巨匠" フェルメール
美しく、緻密で、神秘的。フェルメールの絵画はどんな最新技術を用いたカメラで写した写真よりもリアルに"光"を感じる。"光"を表現した絵といえばモネなどの印象派を思い浮かべるけれど、両者は決定的に違う。そもそも印象派は対象をリアルに描くことを重要視していないのはもちろんだけれど、最大の違いはマチエール。印象派の方はその特徴的なデコボコしたマチエールで、絵の具の厚さも込みで光を表現する。対してフェルメールの方は、どんなに目を凝らしてもマチエールの凹凸(おうとつ)を見て取れない。
「色は色ではなく光である。人は光の反射によって色を認識する」
フェルメールが生きた17世紀のヨーロッパでは、宗教改革・ルネサンスを経て自然科学が発達したとはいえ、当時これほどまで光の仕組みを解明できたことが信じられない!つまり画家であるのと同時に、科学者・研究者でもあったことになる。彼が数学に関心を寄せていたというのも納得できます。
数学と聞いて、、
かつて、英国ロイヤルバレエのスティーブン・マクレイさん、そして子供の頃お世話になったジャズダンスの先生が、「数学はダンスに役立つ」、「算数ができない子は踊れない」と言っていたのを思い出しました。また、同じく生徒時代にお世話になったゲスト講師の先生はパドドゥのクラスで、慣性やテコの原理など物理法則を交えて指導してくださっていました。
絵画もバレエもジャンルは違えど、芸術を極めようとすると科学にたどり着く。学生の頃にこの事に気付いていれば、もう少し真面目に勉強していたかもしれない。卒業してから、学校の勉強の大切さを実感しています😓