AIでエンジニアやコンサルは不要になる？ そもそも議論がズレてるって話
「AIがエンジニアやコンサルを駆逐する！」
「いや、人間の仕事はなくならない！」
こんな議論、至るところで飛び交っている。
でも、ちょっと待ってほしい。
この議論、そもそもかみ合ってないのだ。
なぜか？ 理由は単純。
みんな違う前提で話しているから。
「AIで不要になる」って、どこまでの話？
まず整理したい。
「エンジニアやコンサルが不要になる」という話には、複数の視点がある。
🔹 すべてのエンジニアが不要になるのか？
or 一部のエンジニアが不要になるのか？
🔹 いまの技術で不要になるのか？
or 未来の技術で不要になるのか？
この視点の違いが、議論をズラしまくっている。
たとえば、「AIがコードを書けるようになった！」という話を聞いて、「じゃあエンジニアはもういらない」と言う人がいる。
でもそれって、「料理レシピがネットにあるから、料理人はいらない」と言っているのと同じだ。
「何を作るか」を考えたり、微調整したりする役割はまだ必要なのに、そこをすっ飛ばしている。
「エンジニア不要論」の正体
では、本当に「エンジニアが不要になる未来」は来るのか？
結論から言えば、「一部のエンジニアは不要になる」可能性は高い。
なぜか？
それは、AIが得意な領域と不得意な領域があるから。
✅ AIが得意なこと
・テンプレ化できる作業
・過去のデータを元に最適解を導き出すこと
・ルールに沿った処理
❌ AIが苦手なこと
・ゼロからの発想
・あいまいな課題の整理
・複雑なコミュニケーション
たとえば、「決まりきったコードを書く」だけのエンジニアは、確実に不要になっていく。
一方で、「システム全体を設計する」「新しい技術を生み出す」エンジニアは、AIが得意な領域ではないため、すぐには置き換わらない。
つまり、AIに置き換えられやすいのは「単純作業をするエンジニア」。
逆に、抽象的な問題解決をするエンジニアは生き残る。
コンサルも不要になるのか？
エンジニアだけでなく、コンサルの仕事もAIに奪われるのか？
結論は、「単純なコンサル業務は不要になるが、高度なコンサルは残る」。
たとえば、財務分析や市場調査のような「データ分析ベースのコンサル」は、AIに置き換えられやすい。
なぜなら、AIはデータ処理が得意だから。
でも、クライアントとの交渉や、組織の文化を考慮した意思決定の支援は、AIには難しい。
「データを見ればこうするべき」とAIが言ったとしても、実際の企業には**「人間ならではの事情」**がある。
それを踏まえてアドバイスできるのは、人間のコンサルタントの強みだ。
結局、未来はどうなるのか？
未来の話は、常にグレーで不確実。
「AIが全員の仕事を奪う！」みたいな極端な未来予測は、だいたい外れる。
だから、現時点での最適解を出すなら、こうなる。
「一部のエンジニア・コンサルは、未来の技術によって不要になる」
でも、すべての仕事がなくなるわけじゃない。
むしろ、「AIをどう活用するか？」を考えられる人が、これからの世界では生き残る。
AI時代に生き残るには？
じゃあ、AIが発展する中で、エンジニアやコンサルはどうすればいいのか？
答えはシンプル。
「AIにできないことをやる」
具体的には、こういうスキルが求められる。
🔹 抽象的な問題を整理する力
🔹 クライアントやチームと交渉する力
🔹 新しい技術や戦略を生み出す力
つまり、「決められたことをやるだけ」の仕事はAIに奪われる。
でも、「何をやるべきかを考え、動かす仕事」は、AIにはできない。
これが、AI時代に求められる人材の本質だ。
結論：AIに仕事を奪われる人、奪われない人
「エンジニアやコンサルは不要になるのか？」という問いに対する答えは、こうだ。
「不要になる人はいる。でも、すべての人が不要になるわけじゃない」
✅ 単純作業をする人 → 不要になりやすい
✅ 抽象的な課題を扱う人 → 残るし、むしろ価値が上がる
つまり、「AIに取って代わられる仕事をしているか？」がカギになる。
これからの時代、ただコードを書くだけ、ただデータをまとめるだけの人は厳しい。
でも、「AIと共存しながら、新しい価値を生み出す人」は、むしろ活躍の場が増える。
未来は決して暗くない。
むしろ、AIを味方につけた人が、これからの時代の主役になる。
あなたは、どちら側に立つ？