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「フツーに方丈記」を読んだよ

今日も何も無い日々に感謝。

あの名作「年収90万円で東京ハッピーライフ」の衝撃ふたたび!
大原扁理さん、今回は平安後期を生きた鴨長明さんとの共演です。大原さんの文章はすぅーっと頭に入ってきます。彼の言葉で語られる方丈記は、いい意味で古典らしさを感じず、みずみずしい文章でとても新鮮でした。

大火事、大風、遷都、飢饉、地震と不運と災いだらけの平安後期。そんな時代を生きた鴨長明は小さく生きるという選択をします。方丈庵という組み立て式の小さな家を建てます。(坂口恭平さんのモバイルハウスを思い出しました!)

大原さんの「生活に必要な分のお金を稼いで(最善策で)あとはひきこもる」という生活リズムと鴨長明の生活リズムが重なり合う、このユニゾン!読んでいてとても心地よかったです。

そういう私も、うつと退職、貯金なしというトリプルパンチで小さく生きる日々です。今は図書館の司書になるため勉強中です。午前は通信大学のレポートを作成し、午後は散歩をしたり本を読んでいます。(最近はスティーブン・キングの「シャイニング」を読んでる!)

レベッカの「moon」という歌に『壊してしまうのは一瞬でできるから大切に生きて』 という歌詞があります。人や物が溢れる社会ですが、いつその豊かさが崩れるかわかりません。私達はとても不安定なところに生きているのです。今こそ鴨長明の方丈記を読んでほしいです。そして大原さんの言葉で方丈記が読める今の時代に生まれてよかったー!


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