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ぼくのポエム

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自分で書いた詩をまとめました。 過去作も含みます。 下書き的な側面もあります。 最後の方にその詩を書いた経緯なども載っています
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2022年5月の記事一覧

【詩】 人喰い駅

赤坂駅で
他人の不幸自慢を一通り聞いて
僕は電車に飛び乗った

静止から抜け出す車内で僕の意識は足元を貫通し
線路上にある己の肉片に手を伸ばした。

かつての肌色は
内側から押し寄せた赤と混じり合い
かつての体温は
摩擦熱と鉄の冷たさに上書きされ
かつての輪郭は
内部から荒々しく食い破られた。

継ぎ目と呼ぶにはいささか乱暴な断面から
微かに漏れ出すものは
身体の内側に溜め込んでいた生命活動の名残

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【詩】 難しい会話

「何ソレ。マジウケる!!」

アニメや漫画でしか聞いたことのない表現を忠実に再現する存在。
その軽い言葉に少し怯んだ僕は,彼女たちの言葉が何でできているのか知りたくなった。

僕の言葉は、小説と、詩と、少しの映画と、懐かしい音楽でできている。
彼女たちの言葉は、きっと、他の誰かの言葉でできている。
会話から会話を生み出すことが苦手な僕は、彼女たちが使う言葉を使いこなすことが出来ない。

彼女たちの

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【詩】 赤い髪の紳士

『ちょっといいかな?』
或る夕暮れ
頭髪の紅い紳士が
僕を呼び止めた

紅髪の紳士など居るハズがない。
けど僕には
紳士と呼ぶ以外に
その男の気品を巧く表すことができなかった。

『ちょっと街まで行きたいんだ』
紳士がそう言うので
僕は彼を街まで送り届けることにした。

この紳士の言う街とは、どのような場所を示しているのだろうか。
それは頭の悪い僕には難しすぎる問答で
だから僕たちは馬鹿みたいに道

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【詩】 18時30分

活力に満ちた教授を尻目に
僕は時計を見ていた。

時計の意識はどこにあるのだろう。
長針か、短針か。
歯車か、文字盤か。
電池だろうか。
それとも、設計図だろうか。

その機構を理解することができない愚かな僕には
彼の活動を
急かすことも
疑うことも
許されていない。

何やら難しい話をしている教授は
希望に満ちた優しい言葉を
最後に添えた。
僕らくらいの若造には
丁度いい美談だった。

顔を動か

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【詩】 青い男

車内は怪物の腹の中みたいに沢山の人が詰め込まれていた。
そういう日に限って、電車は活発に振動する。

その振動に同調した僕の肘が
目の前の男の背中に当たった。
男はこの窮屈な車内で、わざわざ振り返って僕を睨みつけた。

その男ときたら、服もズボンも、バッグも靴も、全部青色だった。
マスクまで青かったな。
青く無い所といえば、髪の毛と肌くらい。
つまり、持って産まれた部分以外はゼンブ青で統一していた

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