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2022年12月の記事一覧
✳︎堕天使 ニース✳︎(5)
✳︎心が温かくなる堕天使と少年の物語です✳︎
5ページ✳︎
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その時、誰かの足音が近づいてきた。
ルームメイトが部屋に戻ってきたのだ。
「隠れて…」ルイが言うと、
「心配するな、他のやつには俺は見えていない」
ニースはそう言ったが、
ルイは心配でドキドキそわそわしていると、
ルームメイトが、3人でドタバタと部屋に入ってきた。
本当に見えていないのだろうか。
と不安そうな顔
✳︎堕天使 ニース✳︎(7)
✳︎心が温かくなる堕天使と少年の物語です✳︎
7ページ✳︎
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「おいらは、自由だからな」
胸に刺さった言葉を跳ね返すように答えたニースだが、仲間も行き場もない今のニースは不安でいっぱいだった。
そのニースに、ルイは冷静で寂しげに
「僕以外、ニースの事が見える子はいないんだよね。だけど…、ごめんよ、ニース。僕は君の友達にはなれないんだ」
強がりなニースは、不安な心を読まれ哀
✳︎堕天使 ニース✳︎(8)
✳︎心が温かくなる堕天使と少年の物語です✳︎
8ページ✳︎
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潤ませた瞳のルイに、
「おいらも病院に付いて行ってもいいか?」
少し遠慮気味に言うと、
「うん、だけど、何を聞いてもがっかりしないでね…」
ルイは、自分に言い聞かせるように、呟き加減で言った。
「何を…?」
「明日になれば分かるよ」
ルイはそう言うと、疲れた様子で布団に潜り込み静かな寝息を立て始めた。
ルイは眠
✳︎堕天使 ニース✳︎(9)
✳︎心が温かくなる堕天使と少年の物語です✳︎
9ページ✳︎
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「お前!悪魔だなっ!何をしに来たっ!」
ニースは眠っているルイの前に立ちはだかり、大きく羽を広げ威嚇した。
「なんだ、お前こそ堕天使じゃないか!?地上に堕ちたてなのか…?」
からかう様に小悪魔は言うと、馴れ馴れしく話しはじめた。
「懐かしいな白い羽、尻尾も生えていないんだな」
その小悪魔が言うには、
もとは自