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【No.122】父、マックで仏教の教えを実践する

長女と図書館へ


今日は中学受験を目指している長女を連れ出して、2つ駅の先にある大きめの図書館へ足を運んだ。

勉強嫌いで中学受験も本人的にはまだ本腰が入らず、テストの成績も上がったり下がったり(現在、小学4年生)。
自宅では家族がいるために集中力がなく、ただダラダラと非効率な勉強を繰り返すので、休日の今日は環境を変えるべく図書館に来たところ。

始めはやる気を見せなかったが、周りの人たちが静かに勉強しているのに触発されたのか、途中から勉強モードに入ったようだった。

その間に自分は読みかけの本を読んだり、Xやnoteで遊んだりしていた。
特に最近は読書が疎かになっていたため、今日は集中して読みたかったのも図書館へ行く動機になっていた。


昼メシのためマックへ


11時半過ぎになって、長女の勉強が一段落したところで、早めの昼メシに行くことに。

自分「昼メシ何食べたい?」

長女「じゃあ、マックでコーラとフライドポテト食べたい!」

マック。

自分は「フレッシュネスバーガー」が好きで、マックのあの肉肉しい感じがちょっと重くて、ここ最近行っていない。

ただ、勉強を頑張っていた長女のことだし、仕方ないから長女の希望を優先しよう。

図書館の近くにあったマックに立ち寄るが、昼ちょっと前なのに人だかりが・・・相変わらずの人だな。
何とか席を確保して、キャッシュレスレジで注文しようとしたら、前にいた60代前後の男性がスマホでクーポンを表示させようとして一向に注文しようとしない。

そんなの予め用意しておけば良いのに・・・。

レジの番になってからあたふたする人たちを見ると毎度同じ気分になる。

自分は待っている間にスマホのアプリを起動させたり、財布からクレカやポイントカードを出して待つので、毎回レジはスムーズに終わらせる。
その方が並んでいるお客さんも助かるだろうし皆がそうすればハッピーになれるはず。

だけど、レジでまごまごしちゃう人ってそこまで考えないのだろうか。

自分がせっかちな性格もあるが、何だか腑に落ちない。


とっさに教えを実践してみた


心が次第にダークサイドに陥りようとしたその時、ふと図書館で読んでいた本の一節を思い出した。

私が日々心がけなければいけないことは、一つです。「ムダな反応をしない」ことです。

草薙龍瞬著『反応しない練習』


そうだった、これは「反応」だ!!

自分の勝手な思い込みで、「この人がもたもたしているのが悪い」「自分ならサラッとできるから人間的に勝ちだ」と決めつけているだけだ。

本を読んだ後なのに全く身についていない・・・自分のことながら何だか情けない。
いや、そう自分にレッテルを貼ることも「反応」の一種だ。今、実践するときだ。

人はみな、それぞれの「現実」を精一杯生きている。
そういう理解に立ったときに、人は新しい人生を歩み始めます。
非の心は、それくらい大きな力を持っているのです。

草薙龍瞬著『反応しない練習』


きっとこの人もこうやって精一杯生きているんだ。
もしかしたら過去にとても辛い経験をしているかもしれない。
それはこの人に限らず、このマックにいる全員が沢山の苦労を乗り越えて生きてきたんだ。皆、同じ人間なんだから、いがみ合うのではなく、助け合いの精神で向き合おう。

・・・こんなことを脳内で考えながらボーっとしていたら、いつの間にかイライラ感が消えていた。

むやみに「反応」せず、ありのままを受け入れる。


おお、自分でもやればできるじゃん。
自分で自分を褒めよう。

そう思っていたら、前の男性が一旦諦めて店員さんに相談しに行った。

では、先に注文するかな・・・んん?


いざ、タッチパネルの前に来た時には、頭が真っ白になり予め決めていたメニューが思い出せない!!
しかも、このタッチパネルの使い方。ほとんど来ないから使い方がイマイチ分からん(泣)


右往左往している父を横目に見て、長女からキツイ一言。


「ねえお父さん、何モタモタしてんの?お腹空いたから早く注文して!!」



この長女にもあの本を読ませてやりたい。









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