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【アセンション・スターシード言説の必読書】『プリズム・オブ・リラ』を要約&考察



こんにちは!YOKU STUDIOの中の人です。

今回の「欲、生きる」ゼミ限定マガジン記事のテーマは、リサ・ロイヤル、キース・プリーストによる著書『プリズム・オブ・リラ』(1989)です!

現代スピリチュアル、とくに「アセンション」というキーワードに興味がある方は、この本をご存知かもしれません。



「アセンション」(英:ascention)とは、現代スピリチュアルの世界において、「次元上昇」を意味します。

それは、私たち人間、そして私たちが住むこの地球そのものが、より高次元的な存在へと変化していくことを指します。

個別の肉体を持ち、互いに分離した意識で生きている地球人たちが、宇宙の一部としての感覚をとり戻すことが「アセンション」であり、多くのチャネラーやスピリチュアリストが、そのような境地へと人々を導くことを目標として活動してきました。

リサ・ロイヤルも、まさにそのようなチャネラーの一人で、宇宙存在とコンタクトをとりながら、「アセンション」に向けてのメッセージを発信し続けています。



そしてこの『プリズム・オブ・リラ』は、銀河系宇宙文明の発展の歴史を記すことによって、一なる宇宙への回帰の道筋を示す、という構成を取った書籍なのです。

宇宙の発展の歴史、と言っても、それは私たちが理科の授業で習ったような、「ビッグバンによって太陽が生まれて、そこから地球をはじめとする惑星が生まれて…」という歴史ではありません。

地球だけではなく、リラ・シリウス・オリオン・アルクトゥルスなどの様々な宇宙文明の辿った歴史が、ここで語られています。

「地球以外の宇宙文明の存在なんて信じられない…」という方でも、まるでSFのように、読み物として楽しめる書籍です。



アメリカを中心としたニューエイジ・ムーブメントの流れを汲む現代スピリチュアリズム、そしてその思想の核としての「アセンション」を理解する上での必読書である『プリズム・オブ・リラ』をわかりやすく要約、そしてYOKU STUDIO的に考察していきます!




・『プリズム・オブ・リラ』の読み方




まずは、この書籍の序文に注目します。

なんとなく読み飛ばしがちな部分ですが、私たちがこの書籍に向き合う上でのヒントが、明確に記されているんです。

『プリズム・オブ・リラ』が、チャネリング情報にもとづいて記した宇宙の歴史である、ということは先述しました。

しかし、リサ+キースは、彼らの語る宇宙の歴史が唯一の「真理」というわけではない、と明言しています。


本書の情報を事実として受け入れるか、あくまでも象徴的な情報として受け入れるかは読者の自由である。なぜなら、事実も象徴も究極的には同じだからである。本書の内容が、銀河系宇宙一族(galactic family)の起源に関する唯一の真理だと主張するつもりはない。もし本書の情報がリアルに感じられるのであれば、それを読者の一層の成長に役立ててもらいたい。もしリアルに感じられない場合でも、ここに盛られた情報が読者の内面的な真理の探究の一助となれば幸いである。

リサ・ロイヤル、キース・プリースト『プリズム・オブ・リラ』
星名一美訳、ネオデルフィ、1992年、6 頁



本書に記されたことは「事実」でもあり「象徴」でもある…

これって、どういう意味でしょうか?

おそらくここで彼らが表現したいことは、私たちが生きるこの銀河系宇宙の成り立ちについての一つの可能性を提示するのが本書であるから、読者はそれを「事実」として信じても良いし、「象徴」(想像力を媒介に紡がれた「物語」)として捉えてもいい、ということだと思います。

一つの物事には複数の見方がある。だから、彼らの壮大な物語を「それは科学的に言えば嘘っぱちだ!」と単に否定するのではなく、いかに一つの可能性、想像力として受け入れ、楽しむことができるかが問われているんです。




本書では「人類の可能性を全開させるのに不可欠な要素の一つは、おそらく無数の真理を唯一の真理の一表現として受け入れることだろう」(6頁)とも語られています。

彼らが見据えている人類の「アセンション」とは、「唯一の真理」に執着して敵・味方を作りがちな「分離」の意識から、自他の区分なき「統合」の意識にいたること。

そのことを踏まえれば、本書の物語を単なる荒唐無稽な妄想として切り捨てるのではなく、「そういうこともあるかもしれないな!」という感覚で、楽しみながら受け入れてみることは、実は、「アセンション」へと向かう一つのきっかけにもなり得ると考えられるんです。



・なぜ宇宙文明が生まれたのか?



さてここからは、本書で語られている宇宙の成り立ちについて、じっくり深ぼっていきます。

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