あなたはどっち?「アリさんとキリギリス」を読んで
引き続きブームな、細谷功さんの本。
イソップ物語の「アリとキリギリス」。
子どもの頃読んだよ!って人も多いのではないでしょうか?
一般的には「働き者のアリ」と「怠け者のキリギリス」の対比が描かれていて、アリの美徳が賞賛され、怠け者のキリギリスは悪者扱いという話。
しかし今、キリギリスが汚名返上すべく、世の中が変化しているのではないか?
キリギリスの価値観を見直し、
アリとキリギリス、両者の特質を理解する。
そして、共存共栄を図ろう!という本です。
✅アリとキリギリスの3つの違い
①「貯める」アリと「使う」キリギリス
働くアリ、遊ぶキリギリスを「お金」という視点で見ると、「貯めるか使うかの違い」と捉えられる。
ストックとフローってよく聞くけど、そういうことだったんですね。(自分で書いてて納得する…笑)
②「巣がある」アリと「巣がない」キリギリス
「持ち家があるアリ」「スナフキン生活のキリギリス」って感じですかね。
③「二次元」のアリと「三次元」のキリギリス
イヤホンで言うと
有線のアリ、ワイヤレスのキリギリス、ってイメージですかね。
有線って安心感あるけど、やはりワイヤレスが自由だなー。
✅具体事例:「ご挨拶」に生きるアリ、逃げるキリギリス
いくつか事例あったんですが、1つだけ紹介しますね。
ただし、キリギリスが無駄だと言うのは
日常の挨拶ではなく「ご挨拶」という儀礼的なもの。
これに関しては、私は「キリギリス」派です。
使うか使わないかわからないもの貰うの、苦手です。
なので、いるかどうか分からない物品、人には渡しません。
貰ったら一応受け取るけど(礼儀と思ってたけど、断る勇気がないだけかもしれない)、自分にとって不要なものは、持ち帰ってすぐ処分します。
「気持ちは受け取った」ので、処分に悩むことはほぼありません。
…あ、冷酷ですかね?笑
でもアリからすると
みたいな感覚なんですよね?きっと。
「なんとなく」「そういうもの」に自分の時間を費やすの、私はイヤだなぁ。
みなさんは、どうですか?
✅アリとキリギリスの割合は「9:1」
キリギリスの数がもっと増えた方が良い、というのが本の主張。
でも世の中を動かしているのは「アリの集団」であることは忘れてはいけない。
アリが日々の仕事に向かえるのは、キリギリスが道を切り開いたから。
キリギリスが新しいことに挑戦しつづけられるのは、堅実に毎日を動かしているアリがいるから。
つまり、「お互いさま」。
また、善悪を決めるものでも、どちらかに真っ二つに分類されるものでもない。
一人の人間の中でも、分野や場面によって両方の「人格」が現れるものである、という話でした。
感想
アリの巣の狭さを外から見ているキリギリスは、「キリギリスのようになれば、自由で楽しい生活が待っている」ことをアピールしたくなる。
その証拠に、世にあふれるメッセージは「ルールを打ち破れ」「常識を打破せよ」というキリギリス視点のものが多いそう。
私は本を読んでいますが、アリのように「知識量重視(ストック型)」になっているかも…と思います。
以前読んだ本に
「好きなファッションがあったとしても、実際に自分で着ていないのであれば、それはオシャレでも何でもない」という内容がありました。
独立して働くことの利点を「知識」として知っていても、実際には会社員として雇われている私。
それって、「何も知らない」のと同じなんじゃないか?と。
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私は「キリギリスになりたいアリ」なのかもしれません。
みなさんは、どうでしょうか?
ではまた。