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立原正秋 30『白い罌粟』


『白い罌粟』(角川文庫:昭和46年1月30日)


てを
つなぐ

かたを
よせあう

かおを
うずめる

からだが
もとめる

ひとの
ぬくもり

あたたかい
ひざし

ほおを
なでる

かぜ

つつみ
こむ

きぎの
いぶき

こころが
やすらぐ

しぜんの
ぬくもり

さびしい
さびしくない

いやされて
いやしあって

わけあう
ぬくもり

ぬくもり
ぬくもられて
ぬくもる

ひとりも
わるくない

ふたりも
いい

ぬくもり
ぬくもり
ぬくもり


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