![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/108189085/rectangle_large_type_2_650806cbe9fc6e8b12977171ae83552f.jpeg?width=1200)
言葉の宝箱 0225【弱い人間は自力で逃げられない。立ち直るのにも時間がかかる】
![](https://assets.st-note.com/img/1686709556603-baVOiUYf3r.jpg?width=1200)
児童誘拐殺害事件で大誤報を打ち、
中央新聞社会部を追われ、支局に飛ばされた関口豪太郎。
あれから七年。埼玉東部で小学生の女児を狙った連れ去り未遂事件が発生。犯人は二人いたとの証言から豪太郎の脳裏に“あの時”の疑念がよぎり、
終わったはずの事件が再び動き出す。第38回吉川英治文学新人賞受賞作。
・子供の寝顔は天使に見える。
それは大人を信頼して、安心しきっているからなのだろう P32
・書くことで人を悲しませたくない、人の人生を狂わせたくない P37
・一つの事象に関わるあらゆる人々を取材し、
独自の観点で検証し批評する、それがジャーナリズムだ P71
・大きな誤りを見つけた時、それを権力の責任にして非難するのは簡単だ。対して自分たちのしてきたことを見直すことは大変である P79
・先入観は罪。固定観念は悪だ P87
・親と過ごす時間の少ない子供が全員不幸かといえば、
けっしてそうではない P148
・弱い人間は自力で逃げられない。立ち直るのにも時間がかかる P168
・真実の多くが、誰かの都合によって隠され、捻じ曲げられている P187
・嘘をつかれたくないから、毎回真剣勝負になる。
向こうが言ってきそうな言葉を先読みし、
態度一つになにか意味が込められていないか必死に探る P214
・前ばっかし見てもなにも見えないんだから、
ちょっとくらい振り返ってもいいんじゃないか P224
・欲望が警戒心に勝っていた P312