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イタドリ炊いたのたべるか?

ぶつ切りにしたイタドリをニシンと炊くのが、イタドリの食べ方の定番?
おうちごとの味、こだわりを記録していきたいです。
多賀町川相(かわない)、大君ケ畑(おじがはた)、佐目(さめ)はこのスタイル。他の地区もあるかもですが、まだ確認できていません。


多賀町佐目のN家で教えてもらった「イタドリとニシン炊いたの」

Nさんが佐目にお嫁に来たのは、昭和40年後半。お姑さんから受け継いだ味。100年フード。
4月末頃になると、家族総出で山にイタドリを採りに行ったんよ。
おじいちゃんに、「あんたは紐を持って行き」言われて、急斜面に登って。採ったイタドリを紐で束ねてはその場に置いて。
子どもらは、よもぎ採り。

そうやって採って来たイタドリは糠と塩で漬けて保存していたそうです。法事の時や、「おとりこし」の時に使います。今は「けだし」まで終わったものを冷凍保存するそうです。

イタドリの「けだし」

採ってきたイタドリは葉と穂先を取ります。皮は剥かずに一口サイズに筒切りにします。
いたどりは、そのまま加熱調理すると、ドロドロにとろけてしまいます。
酸味を取るための作業を「けだし」と言います。酸味が少しでも残っているととろけてしまいます。
お湯を沸かし、10秒弱、さっとくぐらせて直ぐに水に引き上げます。
その後、かじって酸味がなくなるまで水に晒します。
井戸水を出しっぱなしにして2~3日晒します。

「けだし」後

イタドリとニシンを炊く

ニシンを1.5㎝くらいにハサミで切ります。固くて、包丁で切ると刃がこぼれてしまいます。固いものを切る用のハサミで根気よくきります。
ソフトニシンで作ったこともありましたが、出汁の出方がいまいちだそう。身欠きニシンは水で戻さず、切ったらそのまま炊いていきます。

あまり細かく切ると食感がなくなるので1.5㎝ほどに。

材料


イタドリ(けだし済のもの)・・・約1㎏
A
身欠きニシン・・・2本ほど
水・・・約1.5cup
B 
だしパック・・・1袋
酒・・・100㏄
みりん・・・100㏄
C
出汁醤油(4倍)・・・100㏄

つくり方

① A 身欠きニシンと水を鍋に入れて5分ほど煮ます。ニシンの出汁をとります。

② ①にイタドリを入れます。鍋を返して出汁をなじませます。
  出汁パックを入れて20分ほど煮ます。

③ B酒とみりんを入れて柔らかくなるまで蓋をしてさらに10分ほど煮ます。お箸で混ぜるとつぶれるので、時々鍋を返します。

④柔らかくなったら、出汁醤油を入れます。固いまま塩味を入れると、それ以上柔らかくならないそうです。
さらに20分ほど煮ます。

今回は1時間弱煮ました


イタドリとニシンの炊いたの


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