いかに備えるべき? コロナ✖自然災害=複合災害への準備とは

「コロナの中で、台風までやってくるのか…」

台風10号が接近しており、その規模は特別警報級の勢力まで発達する恐れがあるとのこと。コロナの脅威が依然として消えない中で、台風シーズンに突入していく日本。ちょっと恐ろしいですね。

そこで今後の災害にいかに備えるべきかについて考えます。

「複合災害」のリスク

今日本は台風とコロナのダブルパンチ状態ですが、そこにさらに予測不能の地震の脅威があり、季節が冬に近づくと、今度はインフルエンザの猛威も予想されます。つまり災害が重なることを想定しておくことが大切です。

今日ニュースで「複合災害の恐れ」という見出しを見ました。昨年も大型台風の直後に間髪入れず地震が発生したケースもあります。この「複合災害」にしっかりと備えておかなければ、本当に困る事態になりそうです。

従来の防災対策は地震や津波、集中豪雨などの自然災害への対応に重きが置かれていましたが、そこに今年は「コロナ感染」のリスクが上乗せされています。いざ自然災害によって避難所生活を強いられた場合、そこでは密閉、密集、密接の「3密」を避けることがかなり困難になるでしょう。そうなると、やみくもに避難所に行ってコロナ感染拡大を助長するリスクもあります。

場合によっては「自宅に留まる」という判断も必要になって来ます。そう考えると、例年の「防災対策」とは違う、念入りな準備と複雑な意思決定を各個人が下さなければなりません。

ローリングストックという選択肢

今年はコロナ感染をきっかけに、食品のホームストックニーズが高まるなど防災への意識は高まって来ています。コロナ前は、防災食をストックしている家庭はある調査では1割程度だったそうですが、今はその限りではないでしょう。実際、商品が棚から消えるという経験をした我々は、その経験に学び今一度防災食をしっかり備えておくことが必要となります。

最近ではローリングストックというサービスも増えました。今後起こる可能性がある複合災害時には、不要不急の外出自粛が強く求められます。その時に備え、商品在庫を回しながら切らさず使うという考え方が「ローリングストック」です。農林水産省がローリングストックのサービスをまとめているサイトがあるのでご紹介しておきます。

昨年までも農水省や食品業界が、啓発活動をしてきましたが、このコロナをきっかけに一気に浸透してきています。即席麺や缶詰、レトルト食品、米飯類、パン、菓子、飲料などさまざまな食品を効率よく自宅にストックできるので、非常時にとても役立つサービスです。積極的に活用したいところです。

「フェーズフリー」という考え方

「フェーズフリー」という言葉も最近耳にするようになりました。これは平常時と災害時というフェーズを取り払い、普段利用している商品やサービスが災害時に適切に使えるようにすることを表現した言葉です。防災用品のほとんどは、普段はしまっていて非常時の時だけ取り出して使うイメージがありますが、フェーズフリーはそうではありません。

フェーズフリー品は日常時のいつもの生活で便利に活用できるのはもちろん、 非常時のもしもの際にも役立つ商品・サービス・アイデアのことを指します。それはつまり、生活のあらゆるシーンで役立つということです。

認証機関ができて、広がっていくのはまだこれからだと思いますが、この考え方はとても大切だと思います。災害時に味気ない防災食では、心まで荒んでしまいます。災害時だからこそいつも食べている安心の食品でしっかりとおいしさを感じたいもので。先の「ローリングストック」も、在庫を回していく方法ですが、食べながら回していくという発想もあります。これこそまさにフェーズフリーの考え方です。

また、ウィズコロナの今、より意識しなければならないのが「免疫力」です。つまり、ただ空腹を満たすためだけに最低限の食事をするという発想だけではなく、備えながらもしっかりと「栄養を摂取する」ことを想定しておかなければなりません。栄養バランスも考えた、保存食をしっかりと備えるようにしましょう。

まとめ

これから本格的に台風の脅威にさらされる日本ですが、地震やインフルエンザなど災害が重なる「複合災害」のリスクが今後高まります。それに加えて今年はデフォルトで「コロナウイルス」の危機が既にあるため、何か起これば即複合災害発生となります。

だからこそ、今年は例年以上にしっかりと備えておく必要があります。防災対策として考えておきたいのはフェーズフリーという考え方。非常時に非常食を食べるという発想ではなく、常時も非常時もフェーズを分けずに便利な商品で「もしも」に備えるという発想です。

ローリングストックなどの便利なサービスも続々と生まれていますので、こうしたサービスをうまく取り入れながら、「複合災害」に備えておきましょう。

コロナによる新しい生活様式は防災意識や備蓄対策にも影響を与えています。今一度、ご自身の防災対策が十分かどうか、チェックしてみましょう。

しっかりと「もしも」に備えて、安全に健康に過ごしたいものですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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