買い物はモノだけの価値か?買い物で自分をアップデートする工夫とは
「いよいよ暑くなってきた…。これじゃ集中して仕事できないな…」
ニューノーマルな働き方として、ご多分に漏れず私も自宅でのテレワークが今後もスタンダードになりそうです。そうなると、新しく見えてきた問題は「気温が上がると仕事場が地獄…」ということ。実は私の自宅の仕事場にはエアコンがありません。
そこで、新戦力を投入しました。買ったものは2つ(少し散財してしまいました)
①扇風機
②イヤホン
2つ目は暑さと関係ないですが、これもコロナの影響で欲しくなったモノです。この2つ、どちらも世の中に無数に商品がある完全にレッドオーシャンのカテゴリーですが、その中でもキラリと光る個性を感じる商品に出会いました。シンプルなカテゴリーでも「視点のずらし方で進化はできる」と感じました。
買い物で暮らしをアップデートする意味について考えてみます。
1.扇風機のイノベーション
数年前に風の質を追求したグリーンファンという扇風機を購入したことがあります。この商品は「品質追求型」の垂直方向の商品でした。風は非常に心地よく、今でも使っています。
それに比べると今回は、軸でいうと「新規性追求型」の横方向への進化を目指した商品。用途としては仕事スペース用の小さな扇風機。省スペース、多機能が私のニーズでした。そして購入したのがこちら。
これ、想像以上に満足度が高いです。主な魅力はこれらです。
・収納がコンパクト(収納袋付き)
・充電式で場所を選ばない
・LED照明が付いている
・首を上に向けられる(サーキュレーター機能)
・タイマー、首振り、風量など基本スペックはカバー
特に際立つのが「コンパクト性」。ここが素晴らしいです。扇風機は夏以外の3シーズンは収納場所でとにかく場所を取ります。そして、先日「自宅の多機能化」に触れましたが、何でもかんでも自宅で行うアフターコロナの生活は、放っておくと家にモノがあふれがちです。「省スペース」は今後の生活雑貨、家電の重要な要素になりそうです。そこに来て、コンパクトになることで「場所を取らない」時点で他の扇風機と一線を画します。首を短くし、パタパタとたたんでトランスフォームすれば、ホールケーキくらいの小ささになります。両手で収まる小ささ。これは感動です。
さらに充電式なのもよいです。電源コードの制約から解放されます。首を上に向けられるので、首を短くして上に向けると、サーキュレーターにもなり、この梅雨の時期に洗濯物の室内干しに大活躍しそうです。
そして極め付けはLED照明。扇風機に照明などいらないでしょ、と思いがちですが、本が読める程度の明るさがあります。この機能を屋内では間接照明やベッドサイドで使うことは容易に想定できますが、充電式で場所を問わないなら「アウトドアで使える」という発想ができます。夏場のキャンプは蒸し暑さとの闘いです。そこにこの扇風機があれば、涼しさと明かりという2つの便益を得られます。扇風機を買って、まさかキャンプに行きたくなるとは思いもしませんでした。使う用途をいろいろ想像してしまう稀有な扇風機だと思います。
たかが扇風機、されど扇風機。大きさを小さくする(減らす)、充電機能と照明機能を追加する(増やす)、という「アイデアの作り方」の基本を押さえたユニークな商品かと思います。
2.イヤホンのイノベーション
コロナ禍の影響で、運動不足対策としてランニングの頻度が上がっています。家族や友人となど、誰かと走るという機会が増えた中で、走りながら会話も聞けて音楽も聞く、というよくばりなニーズを叶えられないかということで、買ったのがこちら。
「骨伝導」というワードに惹かれて興味本位で買ったのが大きいですが、いざ使ってみるとなかなか新しい音楽体験を得られます。耳の穴は空いているので、外の音は聞こえます。でも骨伝導で音楽も聞こえる。その音楽は自分にしか聞こえていない。ここが奇妙ですが、面白い感覚です。
この商品2017年に発売されてからずっと気になっていたのですが、唯一気になっていたのが防水じゃなかったこと。それが新モデルでは完全防水になり、このアフターコロナの生活と相まって購入する事に決めました。
防水イヤホンは他にもあるのですが、耳をふさがない=人の話を聞けるという新しい音楽の楽しみ方を提示してくれている商品です。
実は一緒にもう一つ買ったものがあります。それはトランスミッター。テレビにつなぐことでテレビの音をbluetoothで飛ばすことができます。トランスミッターがあればテレビの音を骨伝導イヤホンでキャッチできます。家族が寝静まった後でも大音量で映画を観ることができます。ちょっと時間の使い方が変わりそうで、少しわくわくしています。結構な出費だったので元を取らねばなりません。。
まとめ
今回買った扇風機とイヤホンはカテゴリーとしては随分昔からあるものです。しかし、いずれも「進化」を感じる商品でした。
意外な使い方、想定外の価値を感じると買い物に対する満足は高まりますね。そして、その機能により、買う前と買った後で時間の使い方、暮らし方が変わる商品をイノベーティブな商品というのだと思います。
そういう意味では、今回の買い物はどちらも非常に刺激的なイノベーティブな商品だったように思います。自分も仕事を通じて、誰かの暮らしをアップデートするモノを創りたいと思いました。
こうした、モノそのものの便益だけでなく、自分の思考や価値観にもプラスの刺激や影響を与えてくれる買い物は心まで豊かになれます。「モノから学ぶ」というスタンスを持つ事で、モノの価値以上に得られるコトも増えるように思います。
買い物を通じて、自分の暮らしも、自分の思考も、より進化できるといいですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。