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僕の頭の中、覗いてみませんか?【星野リゾートの危機管理とは】

【今日のポイント】
毎月恒例、メモ晒し企画です!

3月から様々な変化をnoteに起こしておりますが、ありがたいことに、多くの良い反応をいただけて非常にやる気が上がっております。

さて、新しいことが始まる一方、お馴染みになってきた定番企画もしっかりやっていきたいと思います。

僕の頭の中、覗いてみませんか?

初めての方向け企画の概要↓

「メモの魔力」を読んでから日常的にメモを取るようになった僕が、1ヶ月の間に実際に取ったメモをいくつかピックアップして紹介する企画
興味深いものからくだらないものまで、明日のあなたにも役立つかもしれないメモをお届けします!

メモを晒すこと=自分の頭を晒すこと

是非、僕の頭の中を覗いていってください!

メモ1:星野リゾートの危機管理

日本のリゾートホテルといえばどこを思い浮かべますか?

外資系のホテルであったり、様々な素晴らしいホテルがありますが、星野リゾートの名前が思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。

そんな星野リゾートですが、昨年度はコロナの影響もあり、かなり厳しい状況が続いたようです。

しかし厳しい状況の中での危機管理方法が、非常に僕の心に残りました。

昨年3月、コロナが拡大し始めた時期に、星野代表は1年以上この状況が続くことを予想していたそうです。

そこで、自社がどんな状況かを従業員に示すため、倒産確率38.5%という驚愕の数字を従業員に示しました。

倒産確率38.5%ってなかなか衝撃的な数字ですよね。

経営陣からすれば、自社が潰れるかもしれないという情報は隠したいものだったかもしれませんが、この数字をはっきりと示し、その上で乗り越えるための戦略を3つ打ち出しました。

現金はつかみ、離さない
人材は維持し復活に備える
顧客満足、ブランド戦略の優先順位を下げる

日本の文化として、「悪いところをわざわざ言わない」という傾向があると僕は感じます。

どんなに自分が苦しくても、悪いところを明らかにせず、なんともないように振る舞うのが良いとされる風潮です。

でも、悪いところを隠してしまうと、その悪いところを改善するための戦略はなかなか受け入れてもらえなくなってしまいます。

今回のように、あえて自社が厳しい状況に置かれていることを示し、そのうえで、一旦満足度を下げるような苦肉の選択を取ることを伝える。その結果、従業員もその戦略を受け入れやすくなります。

悪い状況を包み隠さず伝えることも重要である

改めてその重要性を感じた出来事でした。

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メモ2:埼玉県小川町の移住支援策

埼玉県にある小川町の移住支援策が、なかなか面白かったので紹介します。

2014年に出版された「地方消滅」で、このまま人口減少が続くと896の自治体が消滅してしまうという衝撃的な事実が明らかにされました。

その後、各自治体では生き残りをかけて、自分の街に来てもらおうと様々な移住施策を講じています。

一方、移住施策と言われるとどんなものが思いつくでしょうか?

実際のところ、移住者への直接的な金銭支援や住宅支援が多く、各自治体が色を出せているとは言えない状況になってます。

そんな中、小川町の移住施策はちょっと変わっていて面白いです。

転入する方に、通勤に係る下りTJライナー座席指定券購入費用の一部を補助するというものです。

というのも、小川町は始発駅のため、下りの座席指定券を購入すれば、行きも帰りも座って通勤できます。

そこで、TJライナー座席指定券購入費用を補助するという支援策を打ち出すことで、小川町に移住すると通勤が楽になるというメリットを勝手に想像させることができているのです。

移住支援策はお金に頼りがちですが、今回のように、移住するメリットと補助を結びつける施策は非常に面白いなと感じました。

メモ3:Appleのthink different戦略

Appleの「think different」はご存知でしょうか?

今ではGAFAの一角を担う世界のトップ起業Appleですが、1997年に会社は存続の危機に陥ってました。

そんな中、一度追い出したスティーブ・ジョブズをCEOとして呼び戻し生まれたのが、「think different」と呼ばれるマーケティングキャンペーンです。

テレビCMで、アインシュタインやガンジー、キング牧師などの白黒写真を並べてこんなナレーションをつけました

のけ者。反逆者。問題児。
クレイジーだと呼ばれた彼らが、世界を変えた。
彼らが人類を前に進める。

つまり、変人と呼ばれた偉人たちが世界を変えたことを訴えたのです。

今はWindowsなどと比べたら対極にいるように見えるが
世界を変えるのはAppleである

偉人たちのストーリーと自分たちの姿を重ねることで、視聴者にAppleのイメージを主張したのです。

その結果、Appleはクリエイティブで知性があるという印象が植え付けられ、今の状況に繋がっていきました。

すごいCMですよね。

自分たちの伝えたいことを、他の事例を用いてストーリーとして伝え、視聴者にAppleがどんな企業であるか気づかせる。

自分の意見を相手に伝えたい時は、ストーリーが非常に有効であることを再認識した戦略でした。


さて、本日は2月にとったメモの中から、是非共有したいと思った3つを厳選してお伝えしました。

メモは取るだけで満足しがちですが、そのメモから何を学んでどう生かすかがより重要になります。

「自分のメモを伝える」という目的を持って4ヶ月ほど経ちましたが、昔に比べてより深くメモと向き合えている気がします。

ぜひ、面白いメモがあったら僕にも共有して欲しいです!

本日も最後までありがとうございました!

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