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LINEから逃れられない私たち【コミュニケーションツールを再考する】

私たちの生活で欠かせないものとはなんでしょうか?

様々な答えが出てくるかと思いますが、その中の1つに「LINE」も含まれると思います。

日本人の約90%が使用しているコミュニケーションツールであり、多くの方がLINEを使って様々な人たちと会話しています。

そんなLINEですが、先日衝撃的な報道がありました。

中国の委託会社が名前、メールアドレス、トーク内容、写真といった様々な個人情報を閲覧できる状態になっていたようです。

この報道を受けて、総務省などが一時的な利用を停止するなど、多くのところで問題が起きております。

一方、LINEのセキュリティについては、以前から問題視されていたところでしたし、他国企業にコミュニケーションを握られることも不安視されていました。

このように様々な問題があるLINEですが
あなたはLINEを使うことをやめますか?

きっとやめないですよね、僕も問題があると知りながら使い続けます(笑)

どうして私たちは「LINE」から逃れられないのか
新しいコミュニケーションツールに変わるとすればどんな流れか

私たちの生活に欠かせない、コミュニケーションツールについて考えます。

LINEから逃げられない3つの理由

なぜダメだとわかっているのにLINEをやめられないのか。

大きく分けて3つの理由があると思っています。

■ LINEが浸透しすぎた

何よりも大きな理由ですが、あまりにもLINEが浸透しすぎました。

冒頭でも説明したとおり、日本人のほとんどがLINEを用いてコミュニケーションをとっています。

コミュニケーションツールにとって、「みんなが使っている」という以上の強みはありません。

AさんとはLINE、Bさんとはメッセンジャー、CさんとはWhatapp

こんな感じで、会話したい相手ごとにツールを使い分けていたら面倒で仕方ありません。

つまり、LINEから新しいコミュニケーションツールに移行するには、自分だけではなく、自分の周囲の人たちと同時に移行しなければならないのです。

これが、LINEからの移行を難しくする一番の要因です。

■ 現状維持への引力

人間は現状維持が大好きです。特に日本人は現状維持を好む性質が強いです。

現状維持の状態から、新しい状態へ移行するためには、変わることを受け入れることができるほどのメリット・デメリットが必要です。

LINEを使い慣れた私たちが新しいツールに移るためには、LINEよりも多くのメリットを持ったコミュニケーションツールが必要なのです。

しかし、LINEはコミュニケーションツールとしては、正直非常に優秀ですし、今のところLINEを明らかに超えるツールはありません。

しかも、先ほど述べたとおり、移るときは一斉に移る必要があるので、少人数ではなく、大多数が感じるようなメリットが必要です。

現状維持への引力を越えられるほどのメリットを持ったツールがない。
これが2つ目の理由になります。

■ セキュリティ問題を自分事と思えない

今回のセキュリティ問題は、
現状維持への引力を超えるデメリットになるのではないか。

こう思われる方もいるかと思いますが、実際のところは違います。

LINEでセキュリティ問題だって。自分のアドレスが抜かれたり、トークが覗かれたりするらしいよ。怖いなー。

多くの人は、こんな感じじゃないでしょうか。ちなみに僕はそうです(笑)

つまり、怖いとは思っても自分事、自分の身に降りかかる脅威とは思えないのです。

セキュリティ問題が起きたところで、目に見えた問題が生じている訳ではありません。

アドレスやパスワードを使って、自分のお金が使われた訳ではない
トーク画面は見られても、知らない人だから特に恥ずかしくはない
写真や動画が流出している訳ではない

このように、目に見えた問題は今のところ起きておりません。

人間は、自分の身に降りかからないと、問題を自分事として考えられない性質があります。

多くの人が、自分に直接関係する問題だと考えていない。

このような理由が相互に関係しあって、私たちはLINEから逃れられなくなっているのです。

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新しいツールに移るとすれば

現実問題、「LINE」から逃れるのは相当難しいです。

でも、もしLINEから新しいコミュニケーションツールに移行するとすれば、どんなきっかけによるでしょうか。

2つの可能性を考えてみました。

■ 技術的な革新による移行

まず、1つ目に考えられるのは「技術的な革新」による移行です。

LINEの前に使っていた、コミュニケーションツールといえばなんでしょう?

そう、メールです。

私たちはメールからLINEへの移行を既に経験しています。

メールからLINEへ移行する際にも、先ほどあげたような問題があったかと思います。

それなのに、日本人の9割もがLINEに移行したのはどうしてか。

それは、技術的な革新が起こり、メールよりもLINEの方がコミュニケーションを取りやすいと多くの人が感じたからです。

つまり、現状維持への引力を超えるほどの、便利さ、使いやすさを多くの人が感じられれば移行していく可能性があります。

メールとLINEの大きな違いは、チャットによる会話です。

チャットによって、より現実的な会話に近い形で手軽にコミュニケーションが取れるようになりました。

「手軽さ」 × 「現実の会話に近づける技術」

ここでLINEを超えることができれば、移行する可能性はあるのではないでしょうか。

■ 強制的な移行

もう一つ考えられるのは、政府による強制的な移行です。

LINEは危険だから明日から使用禁止です。

政府がこうやって宣言してしまえば、もうLINEから移行するしかありません。

実際、アメリカは中国アプリの利用をいくつか停止しましたし、中国では日常茶飯事の出来事です。

でも、多くの方が使っているコミュニケーションツールを利用停止にすることは、あまりにもデメリットが多く現実的ではありません。

生活必需品のようなものなので使わないわけにはいかない
LINEに変わるコミュニケーションツールを政府主導で準備する必要がある
政府による強権発動による反感

メリットもありますが、デメリットがあまりにも大きいのでなかなか難しいのではないかと思います。

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さて、本日はLINEのセキュリティー問題を題材に、私たちがLINEから逃れられない理由を考えてきました。

コミュニケーションツールって正直情報の塊です。

写真などのデータもあれば、会話から国民性を読み解くこともできます。

それを他国に握られているのはどうなんだろうと思ってましたが、調べてみると自国産のコミュニケーションツールを使っている国の方が少ないようです。

次回は、各国のコミュニケーションツール事情と、もし日本産のツールを作るとすればどの企業になるのか、考察していきたいと思います。

本日も最後までありがとうございました!

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【コミュニケーションを再考する(続編)】


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