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八百屋仕事の本質【八百屋から見た“食”no.60】

新規開業ピカピカの新人も
永年親しまれるベテランも
その道ひとすじ、熟練のスペシャリストでも。

昔も今も変わらず
毎日ずーーーーーーーーーーーーーーーーーっと
野菜/くだものの食べかた&扱いかたを伝える。

何百何千と繰り返し、
同じ内容を伝えるのが八百屋/食材屋の仕事です。

八百屋だけかもしれませんが、細部にこだわった会話は不要です。
相手のこだわりが強すぎて、ベーシックな部分が嚙み合わない場面が多発。
生育・季節・旬・鮮度といった、
野菜/くだもの/農産物のベーシックな部分をまずは知ってもらいたい。

会話が成熟して次のレベルへ…ということは経験上ほぼないです。
20年営業してそう感じたのですから、これからもないと判断しています。

八百屋/食材屋の仕事の本質は、モノを通じて野菜や食材の扱い方の基礎基本を伝えることです。モノの良さ+基礎基本を知ってもらってはじめて、美味しさ楽しさといったポジティブ要素を2倍3倍に感じてもらえる(≒伝わる)ようになり、使いこなせるようになります。私はそのサポートをずっと続けているだけです。

たぶん明日も同じコト言ってると思います。
飽きずに聞いてやってください。伝わるまでが仕事ですから。



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↓類似投稿:忙しない都市生活のなかで八百屋ができること

↓過去投稿:キッチンに立つ姿こそ食育。

↓最近の会話の中心:「トマト高い」って9月に言われても


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八百屋ノムさん
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