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考え事

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考えても仕方のないことなんて山程あるけれど。
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#エッセイ

ワーカーホリック

ワーカーホリック

師走。多忙な2ヶ月が終わり、安堵する。
忙殺は楽だ。嫌でも自分の時間が消費されていく。
ある種、中毒だと自覚している。
自分の出来ないことや、現実に目を向けなくても、
ミリ単位では前へ進んでいることに安寧してしまう。
自分の欲しい未来や理想に近づいていなくても、
今が頑張り時だと錯覚し、頑張ってしまう。
自分の人生に対し、
インプットやアウトプットをせずとも
どうでも良くなってしまう、その状態が怖

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幸せのひとつに、

幸せのひとつに、

苦手なことが自分自身でできるようになる充足感に、
心が満たされるのかもしれない。

私は「自分はダメだ」「自分には出来ない」
という気持ちに喰われやすい。

出来るようになるまで本当に辛いし、
別に努力はしたくない主義である。

「努力」と自分が認識している時は、
目的より手段に囚われている時の方が多いな、
と、いかにもちょっと捻くれ者である。

だから、緩やかに頑張れる範囲で、
苦手なことが少し

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サザエさん症候群

サザエさん症候群

最近、サザエさん症候群が酷い。

かれこれ3週間ぐらい、日曜日になると激しく憂鬱になる。
たぶん、1人で過ごす時間が最近少ないからだと思う。

人といることは苦ではない方なはずなのに、
やっぱり心のどこかで完全に自由ではないという気持ちと、
雑多な街に住んでいると刺激が多いため、
外に出ているだけ、人と過ごす時間が増えるだけ、
少しずつ、少しずつ、自分がすり減っているのだと思う。

そうはならない

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友人の死に直面した日

友人の死に直面した日

あれは、中学生になりたての頃だったと思う。
ずっと二人で一緒に勉強していた子が急に塾に来なくなり
「通う曜日が変わったんだ」と先生に言われていた。

その一年後、塾の先生から告げられた。

本当は塾を辞めていたこと。
辞めた理由は、癌を患ったからということ。
そして先日亡くなったということ。

とにかく衝撃を受けたのを覚えている。

親には内緒で、
しばらく疎遠になっていたその友人のご自宅に電話を

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期待はしていない

期待はしていない

「不安は期待から生まれるんだな」と、最近常々思う。

期待というのは厄介だ。
自分にも、他人にも、求めている答えが得られなかったときに失望するものだ。
でもそれは、求めている答えが得られるかもしれないと、諦めきれていないから失望する訳で。
この失望が大きくなればなるほど、自身が辛くなる。
この失望手前までの一連が「期待」なんだな、などと思う。

期待は、それだけ価値があるものと信じたいから生まれる

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優しい人はその分、人に傷つけられてきたことがある人なんだと思う

優しい人はその分、人に傷つけられてきたことがある人なんだと思う

"優しい"とは何なんでしょうか

「気配り上手な人」
「包容力がある人」
「相手に期待しない人」

気配りが行き過ぎたらお節介と言われてしまうし、
人に干渉しないようにしすぎると冷酷な人と思われてしまうし、
優しさの形はいろいろあるのに、少しでも度が過ぎると
”ありがた迷惑”になってしまいますよね。
しかもその「度が過ぎる」というのは相手の受け取り方次第であるから猶更厄介。

だから人に優しくする

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「聡明」

「聡明」

配慮の無い無神経な言葉に心が貫かれる。
きっと発した側はちょっとした嫌味のつもりだったんだろうけど。

受けた側はその言葉が何度も脳裏を過ったりして「嗚呼、受け流せる精神力の強さがあったら良かったのにな」なんて、何処か自分のことなのに自分のことでは無いような、第三者視点で物事を見ている。

そういうものが重なると、時折全てが面倒くさくなって、全てを投げ出したくなる瞬間がある。

「何故こんなにも仕

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