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期待はしていない




「不安は期待から生まれるんだな」と、最近常々思う。

期待というのは厄介だ。
自分にも、他人にも、求めている答えが得られなかったときに失望するものだ。
でもそれは、求めている答えが得られるかもしれないと、諦めきれていないから失望する訳で。
この失望が大きくなればなるほど、自身が辛くなる。
この失望手前までの一連が「期待」なんだな、などと思う。

期待は、それだけ価値があるものと信じたいから生まれるのだろう。
ただそれは、盲目に物事を見ているときに発生している可能性の方が高い。
人間は見たいものを見たいように見る習性がある。

いつから、人に期待しなくなったのだろう。
諦める、という感覚よりは「認める」に近い気がする。
私は私であって良いし、貴方は貴方であって良い。
それで良ければ一緒にいましょうでいいんじゃないか。


ただたまに、期待も不安もない、
けれど、行き場のない感情が生まれる時もある訳で。


そんな時はきっと、
期待はしていない訳ではないけれど、
心の何処かで、この結末とは違う答えを探しているのだと思う。


それは失望とは異なる、何か別の形であって欲しいと。

遣る瀬無い朝方5時 蟠りある感情が少しでも解けますようにと願いを込めて。